初夏を楽しむ<背丈別>植物の組み合わせも紹介します
寄せ植えより手軽に草花を楽しめるのが「寄せ鉢」です。ひとつの鉢に数種の草花を植える「寄せ植え」と異なり、いくつかの鉢植えを寄せて置くことで、まとまりのある風景を楽しむ方法です。
ひとつの鉢でにひとつの植物を育てるため、寄せ植えのような植え替えの手間がなく、世話や管理もラクです。鉢を入れ替えたりして、風景の変化を楽しむのもいいですね。
そこで今回は寄せ鉢ガーデニングがお洒落に決まるコツをお伝えします。 記事の後半では、寄せ鉢に植えたい初夏の植物の<背丈別>組み合わせを、各植物の参考価格とともに紹介しますので、さっそくみていきましょう!
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寄せ鉢ガーデニングがお洒落に決まる4つのコツ
植物の高さを変える
鉢を寄せて飾るときは、それぞれの鉢に植えてある植物の草丈や樹高が異なるものをピックするようにしましょう。目安は「大・中・低」の3種類の植物です。
これらのカテゴリーからひとつずつ組み合わせていけば、全体のバランスがとりやすくなり、見た目もよくなります。
「大」の植物には、低木類や草丈の高い多年草、「低」の植物には、ツル性植物やグランドカバープランツなどおすすめです。
「中」の植物は「大」と「低」の植物に合わせて選ぶとよいでしょう。花がこんもりと咲く植物などを選ぶと、全体が華やかな雰囲気になります。
鉢を置く高さを変える
寄せ鉢にするときは、一列に鉢を並べることは避け、高低差をつけて置くようにします。
フラワースタンドを使ってもよいのですが、各花台の間隔が大きいと、せっかくの寄せ鉢のナチュラル感が感じられないことも。
できればレンガなど、台となる安定したものに鉢を置いて、高さを出してみるのがおすすめです。安定するのであれば、鉢をひっくり返して、台にしてみるのも手軽に高さを出せる方法です。くれぐれも鉢の転倒には気をつけましょう。
一箇所にたくさん並べすぎない
たくさんの鉢や大きさの異なる鉢をセンスよく並べるには、鉢の位置、鉢の大きさやデザイン、さらには植える植物の種類など、センスやテクニックが必要になります。
誰でも簡単に、しかもお洒落に見えるようにするには、一箇所にたくさん置きすぎないことがポイントです。まずは標準的なサイズである7号前後の鉢を3~4鉢ほど並べてみて、外観を眺めてみましょう。
物足りないときは、鉢を足してバランスをとります。
単体で植えても「映える」植物を選ぶ
寄せ鉢は鉢を集めて置くことで、さらに美しく、可愛らしい見た目になる植物の楽しみ方です。そのため、ひとつひとつの鉢に植えられている植物が元気に育っていることも大事なポイントです。
鉢に植える植物の性質が強健であることに加え、こんもりと茂りやすいなど、単体でも見映えのよい植物を選ぶと、鉢を寄せたときの豪華さもアップします。
初夏に楽しみたい!植物の組み合わせ
ここからは、誰でもバランスがとりやすい「大・中・低」の植物を紹介します。
これらのカテゴリーから、この好みに応じて、1~2種類ずつ選び、組み合わせてみましょう。
草丈が「高」の植物
- コロキア
- オリーブ
- アナベル
- セイヨウニンジンボク・プルプレア
- 宿根サルビア
- ラベンダー(高性種)
- ブドウ
- クレマチス など
アナベル
- 学名:Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
- 別名:アメリカノリノキ
- 科名・属名:アジサイ科アジサイ属
※参考価格:2000~3000円前後(5号ポット苗)
クレマチス
- 学名:Clematis
- 別名:テッセン
- 科名・属名:キンポウゲ科センニンソウ属
※参考価格:600~1000円(3号ポット苗)
草丈が「中」の植物
- ペチュニア
- カリブラコア
- ビンカ
- ジニア
- トレニア
- ロベリア
- ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト など
ペチュニア
- 学名:Petunia
- 別名:ツクバネアサガオ
- 科名・属名:ナス科ツクバネアサガオ属
※参考価格:200~800円前後(3号ポット苗)
- 学名:Lobelia
- 別名:ルリチョウソウ
- 科名・属名:キキョウ科ミゾカクシ属
※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)
草丈が「低」の植物
- ヘデラ
- ラミウム
- ヒューケラ
- ハツユキカズラ
- 黄金シモツケ
- タイム
- ベロニカ・オックスフォードブルー など
- 学名:Lamium
- 別名:オドリコソウ
- 科名・属名:シソ科オドリコソウ属
※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)
- 学名:Veronica peduncularis 'Oxford blue'
- 科名・属名:オオバコ科クワガタソウ属
※参考価格:300~400円前後(3号ポット苗)
お気に入りの植物が見つかったら、このゴールデンウィークは園芸店やホームセンターに足を運んでみましょう。
また、寄せ鉢を美しく見せるためには、何より主役の花がキレイに咲いていることが大前提。植物の特徴を理解して、適切な世話をおこないましょう。
毎日の水やりや、定期的な施肥、花がら摘みなどをていねいにおこないながら、植物の変化に気づいていけると良いですね!
まとめにかえて
今回は、寄せ鉢ガーデニングがお洒落に決まるコツと、寄せ鉢に植えたい初夏の植物の組み合わせを紹介しました。
今回ご紹介した以外にも、初夏に楽しめる植物は他にもたくさんあります。「寄せ鉢」は、誰でも実践しやすい植物の楽しみ方です。
難しい方法ではないので、ぜひコツをつかんで寄せ鉢を楽しんでくださいね。