なぜ?原因は? 開通したばかりの『花園上熊本線』で “事故多発” 渋滞の緩和につながると期待されているのに… 熊本

4月19日に熊本市西区の島崎(しまさき)と上熊本(かみくまもと)を結ぶ新しい道路が開通しました。

渋滞の緩和につながると期待されていました。

そうなんです。メインとなる花園上熊本線などを通って、沿道に崇城大学や上熊本駅がある県道と島崎トンネルを結ぶ道ですが、開通して5日、既に複数の事故が発生しているんです。何が原因なのか、現場周辺を取材しました。

4月22日、熊本市西区の花園上熊本線で軽乗用車と乗用車が衝突しました。

記者「現場は新しい道路が開通したことに伴ってできた交差点で、奥から直進してきた乗用車と、脇道から出てきた軽乗用車が衝突したということです」

事故が起きた交差点は、花園上熊本線の開通で大きく環境が変わりました。

以前は一本道だった場所が花園上熊本線が開通したことで、一時停止が必要な交差点となったのです。

取材中にはウインカーをつけずに曲がる車や、一時停止をせずに通過した車もいました。

周辺の変化は他にも。

近くに住む人「車の量がとても多くなった。ひっきりなしに車が来る」

近くに住む人「交通量は全然違う。かなり増えた」

交通量が増えたことで、脇道から合流するのが難しくなったといいます。

近くに住む人「出にくさはありますね。左右から車が来る意識も(これまでは)なくて(以前は)そのままスーッと通れていたので」

実際、脇道から出て衝突事故にあった女性は「新しい道ということもあり確認を間違えた」と話しています。

事故は他の場所でも・・・

事故は花園上熊本線の別の場所でも。

記者「この交差点でも、新しい道路を直進してきた車と、脇道から出ていた車が衝突しました。現場の車止めは根元から折れ曲がっています」

さらに花園上熊本線から上熊本駅までを繋ぐ去年(2023年)1月に開通した道路でも車が横転する事故が発生。

開通したばかりで環境が変わった今、周辺の運転には特に、注意が必要です。

近くに住む人「ドライバーと地域の人とで譲り合いながらやっていきたい」

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