【広島】新井カープがうれしい悲鳴 好調選手多数で外野の3枠が〝狭き門〟に

広島・新井監督もうれしい悲鳴!?

連勝ストップも新井カープがうれしい悲鳴を上げている――。広島は25日のヤクルト戦(神宮)に8―9と痛恨のサヨナラ負け。一時は4点ビハインドから逆転したが、ツバメ打線の猛攻を受け最後は9回に守護神・栗林がサンタナに2号ソロを被弾し、今季初の5連勝は幻と消えた。

とはいえ、収獲がゼロというわけではない。この日は内野手登録ながら「7番・左翼」でプロ初スタメンに抜てきした4年目・二俣が2回にプロ初本塁打を放った。試合後、新井貴浩監督(47)は「もちろん、出てくる」と起用法の選択肢が増えたことを示唆した。

さらに中堅に内外野をこなす上本が「1番・中堅」で2安打4出塁、「3番・右翼」の野間は2本の適時打を含む3安打2打点とスタメン組は全員が得点に絡んだ。

しかし、それだけでは収まらないのが、外野陣のバットの好調ぶり。先発を外れた秋山は代打で適時打、松山も8回に本業の代打で右前打とベテラン勢も仕事をきっちり。さらには連勝中、2本塁打の宇草、今春に侍ジャパンにも選出の田村や、終盤の守備固めで再三の美技を見せる2年目・久保など、現状は登録から「外せない」布陣で埋め尽くされている。

このほか「4番・一塁」で出場中の堂林も左翼が可能なほか、故障で遅れた昨季11本塁打の右の長距離砲・末包も二軍ですでに実戦復帰し、今季初昇格を虎視眈々と狙っている。好調な選手が多く、外野の3枠が狭き門の現状に新井監督も悪い気がするはずない。当面は外野手に困ることはなさそうだ。

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