JSOL、モリタの営業支援システムをSalesforce Sales Cloudにより刷新

JSOLは、モリタの営業支援システムを、Salesforce Sales Cloudを活用し構築したことを発表した。

この営業支援システムは2024年5月より全面的に運用が開始される。今回のシステム構築において、JSOLはモリタの業務レベルでの課題やニーズを的確に把握し、Salesforceの標準機能を組み合わせて提案した結果、今回構築した主要業務機能の85%をノーコードで実現した。

「モリタCRMプラットフォーム構想」の狙い

モリタは1916年創業の歯科専門総合商社で、大阪・東京の本社と全国に50以上の営業拠点を有している。現在では、歯科医療全般にわたる歯科医療機器・材料・情報機器の流通に加え、ソフトウエアの紹介や歯科診療システムの構築、歯科医院開業や経営などの支援事業を行う。

モリタは中期経営計画において、DXへの積極的な取り組みによる未開拓分野へのシナジーのある事業展開を果たすことを宣言した。そして、その実現に向けて必要不可欠な要素として、顧客情報の一元化で統一した顧客対応による顧客満足度向上、代理店ポータルやユーザーポータルなど新しい顧客接点の創出によるUX向上、一元化した顧客情報とIoTなどの技術を組み合わせたモリタグループの商品・サービスの高度化と新しい顧客提供価値を目指している。

JSOLの業務支援内容

JSOLは、モリタCRMプラットフォーム構想の立案支援を行うとともに、構想実現に向けた第1弾として営業支援システムの計画立案および構築を行った。歯科医療機器・材料・情報機器の販売や、歯科医院開業・経営の支援など、営業プロセスの現状を整理し、課題解決の方策としてSalesforce Sales Cloudを提案し採用された。

Salesforceは、標準機能とアプリケーション開発基盤にて、利用者のニーズに合わせた必要な機能を組み合わせることができる。今回JSOLは、Salesforceの標準機能で実現できることを正確にモリタにお伝えし、業務レベルの課題やニーズを満たす仕様案を提案し、85%の機能をノーコードで構築することができた。

JSOLが構築した営業支援システムは、営業活動で必要な情報を集約し、一元管理する仕組みで、さまざまな商材の見込み情報から成約するまでの営業情報を、ひとつのシステムで管理することが可能になる。また、データをもとにKPIの達成状況がひと目でわかるよう、営業活動の進捗状況が可視化。これにより、モリタの営業現場のワークスタイル変革とモチベーション向上、収益向上を図る。

© 株式会社翔泳社