総選挙白書タスクフォース設立、韓国与党が敗因分析に着手…若手候補者も参加

韓国の与党「国民の力」は、4月10日に投開票された総選挙の敗因を分析するため、「総選挙白書タスクフォース(TF)」を立ち上げた。このタスクフォースには、今回の総選挙に出馬した同党の若手候補者も参加し、注目を集めている。

京畿道抱川市・加平郡の選挙区で当選したキム・ヨンテ(金龍泰)氏と、同党から京畿道烏山市の選挙区に出馬し、EBSiで英語講師を務めるキム・ヒョウン氏が参加を決定した。保守政党の代表的な激戦区だったソウル市道峰区甲選挙区で当選したキム・ジェソプ(金宰燮)氏は参加を検討している。また、今回の白書には、総括選挙対策委員長を務めたハン・ドンフン(韓東勲)前非常対策委員長の意見も反映される見込みだ。

25日、韓国メディア「ヘラルド経済新聞」によると、総選挙白書TFは早ければ今週末にTF委員の人選を終える予定だという。

金龍泰氏は同紙に、「数日前に提案を受け、党の政治状況が厳しい中、党が国民の支持を得るためには役割を果たす必要があると感じた」とTF委員参加の経緯を明かした。

キム・ヒョウン氏は、「30代から40代の女性であり、母親の立場から、特定の層に焦点を当てたさまざまな戦略や現場の声を反映し、支援できる部分は積極的に支援したいと考え、参加を決めた」と説明した。

金龍泰氏と同様に、党内で「30代の旗手」として期待される金宰燮氏は、現在TFへの参加を検討している。金氏はヘラルド経済新聞に、「まだ決定していないが、落選者がもっと前面に出るべきだと考えている。与えられた役割を果たし、党の成功のために貢献したい」と語った。

同党のチョ・ジョンフン(趙廷訓)議員が委員長を務めるTFは、今回の総選挙白書に5~7つの革新的な課題を含め、2年後の地方選挙に向けた党のロードマップを策定することが目標だ。そのために、今回の総選挙に出馬した地域区の候補者254人から無記名アンケートを通じて意見を集めるという。これらの意見を基に、韓前非常対策委員長やチョン・ヨンファン前公選管理委員長などと綿密な面談を行い、その結果を白書に反映させる。総選挙白書TFは約14人で構成され、評価の対象となる非常対策委員会の委員は参加しない。

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