英夫婦が自宅を改修。土の中から出てきた陶器に秘宝が眠っていた!

By 佐藤まきこ

誰の自宅であっても、もしかするとどこかにとんでもないお宝が隠されているかも……。自宅のコテージから古い金貨と銀貨を見つけ出した英国のご夫婦をご紹介しましょう。

↑大昔の硬貨が出た!

ド―セット州サウスポートに住む、ロバートさんとベッキーさん夫婦。二人は自宅のコテージの改修を行うことにしました。つるはしを使って、むきだしになった土を掘っていたところ、陶器が出てきたそう。そして、その中身を見ると大量の硬貨が入っていたのです。

その数、1000枚以上。硬貨には日付が彫られているものがあり、判読できるものを探してみると、400〜500年以上も前でした。「とんでもないお宝ではないか!?」と思った夫妻は、専門家に連絡。その結果、16世紀から17世紀の金貨と銀貨であることがわかったのです。

大英博物館によると、1642年から1651年に起きたイングランド内戦で、当時の人々は財産を安全に保管しようと考えたのではないかということ。つまり、このコテージで見つかった金貨と銀貨は、そのときに所有していた人物が土の中に隠したものなのかもしれません。

この夫婦は、見つかった金貨と銀貨をオークションにかけることに。1000枚以上ある硬貨のなかで、チャールズ1世が描かれた金貨は2000ポンド(約39万円※)の価値があるといわれていましたが、実際は5000ポンド(約97万円)で落札。結果、全部で6万ポンド(約1100万円)になったのでした。

※1ポンド=約194.6円で換算(2024年4月26日現在)

コテージの改修にも費用がかかっているこの夫婦。予期せぬうれしい収入は、住宅ローンの返済にまわすことを考えているそうです。

【主な参考記事】

BBC. South Poorton: Historical coins found under floor sell for £60,000. April 23 2024

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