山川穂高は後ろ指さされてもソフトバンク移籍が大正解 強力打線でマーク分散、打点トップ独走中

山川(奥は柳田)/(C)共同通信社

幕張の夜空に「どすこい」がこだました。

25日のロッテ戦の四回、ソフトバンクの山川穂高(32)が今季5号となる2ラン。先制点にして決勝打という貴重な一打となった。

ここまで全試合4番で出場し、打率.233でも、5本塁打はリーグトップタイ。27打点は断然のトップだ。

主砲の活躍もあり、ソフトバンクは14勝6敗2分け。貯金8で、2位日本ハムに2.5ゲーム差をつけ、首位を独走している。

山川は昨季、女性問題で世間を騒がせながら、FA権を行使。西武ファンの逆鱗に触れて大バッシングを浴び、後ろ指をさされながら移籍した。

しかし、仮に西武に残留していたら、「勝つ喜び」を味わえていたかどうか。西武はこの日こそ勝利したものの、もっか最下位。パ・ワーストのチーム打率.206が示すように貧打に泣いている。山川ひとりいたところで、焼け石に水である。

その点、ソフトバンクは違う。主に1番を打っていた周東は打率.316で、出塁率も.391。その周東に代わって23日から1番に入った川村も、打率.368と活躍中だ。2番は同.282の今宮。3番柳田と5番の近藤は、それぞれ山川に次ぐリーグ2位の18打点、3位タイの15打点。黙っていてもチャンスが訪れ、マークも分散される。古巣と違って本塁打と打点を稼ぐお膳立てが揃っているのだ。

誰に何と言われようが、移籍は大正解だったというのが本音だろう。

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日刊ゲンダイはキャンプ中、山川に対し「古巣への不義理、SBファンの拒否反応をどう思っていますか?」と直球の質問をぶつけた。そこで返ってきた「意外な答え」とは――。

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