阪神タイガース・岡田彰布監督「取材拒否」解除も“録音厳禁”に関係者のブーイング

阪神・岡田彰布監督が4月23日、横浜スタジアムでのDeNA戦で4月4日以来、19日ぶりに取材拒否を解除した。だが、まさかの「録音厳禁」通達に現場は興醒めしているという。

今季3度目の引き分けでも岡田監督の足取りは軽く「まあ、負けなくて良かったわ。引き分けでなあ、負けへんことは大事やで、おーん」と勝ちにこだわる勝負師にしては珍しく“そこそこ”ご機嫌だった。

「この日から番記者たちによる岡田監督の直接取材が再開されました。横浜スタジアムでは三塁側ロッカーから駐車場側に出たところに岡田監督が出てきて取材対応するのが慣例。ある程度話し終えたらそのまま移動用バスに向かって歩くので、まるで大名行列かのように取材陣が取り囲んで談話を聞きながら一緒に動きます。途中、ビール売り子の詰め所を通過しますが、仕事を終えた売り子たちが『何事? 誰が移動してるの!?』と首をかしげながら大名行列を見守るのもお馴染みの光景です」(マスコミ関係者)

岡田監督の発言は「岡田語録」として扱われており「おーん」や「そらそうよ」などヒットワードも多い。しかしながら具体的なプレー、作戦などを一切話さないので担当記者たちは取材が終わると“答え合わせ”を始めるが……実はこれが厄介だという。

「“アレ”はどのシーンを指しているのかなど、とにかくその場で確認しなければいけない。はっきりいって時間の無駄。タイパなんてあったもんじゃない。これを間違った形で報じてしまった時には機嫌が悪くなるのが岡田監督ですから、接したくないのがマスコミの本音。『岡田監督の会見なんていらない』という担当記者もいるとか」(阪神関係者)

ただ、それでも取材対応があるのなら間違いを防ぐためにも証拠を残すのは必要で、録音行為は不可欠なのだが……。

「岡田監督は『発言した言葉ぐらい、メモして頭の中で覚えておけよ』という昔気質の人。それを今のメディアは本人の目の前で録音を始めてしまうので、ずっと気に食わなかったとか。さらに旧知のフリーライターが録音禁止令をネットニュースなどで“擁護”したものだから、余計に話がややこしくなってしまった。23日から始まった取材対応では、『あからさまな形では録音するな』と球団側から話が来ている。ぼそぼそと話す岡田監督だから、どうしたって口の近くで録音しておかないと、はっきり聞き取れず後々大変なことになってしまう。まったくもって困ったもんですよ……」(同前)

録音が岡田監督にバレたら即終了、また取材拒否が始まる……ファンも正しい談話を読みたがっているはずだ。

© 株式会社サイゾー