犬のしつけが下手な人がしている絶対NG行為4選 なかなかうまく教えられない人の共通点とは

1.叱ってばかりいる

犬のしつけは、当然のことながら「その犬ができないことを教える」行為です。新しく教えたことがはじめから成功することはありませんし、一度や二度教えた程度では簡単には理解してくれないでしょう。

そのため、「違う!」と否定したり「ダメ!」「いけない!」と叱ったりする機会も多いと思います。特に、失敗が続くと飼い主さんもついイライラしてしまい、感情的になってヒステリックに怒鳴りつけてしまうこともめずらしくありません。

しかし、しつけにおいて「効果的に叱る」ことはとてもむずかしく、叱ることで正しい行動を教えられる人はとても少ないのです。上手に叱るためには、適切なタイミングと強さ(声のトーンなど)がポイントとなり、しつけに慣れていない人はすぐにはマスターできないとされています。

しつけをするなかでほとんど褒められず、適切でない叱り方ばかりをしていると、犬は自信をなくしてどのように行動すべきなのか、わからなくなってしまいます。「何をしてもほめてもらえない」「自分の行動は認められない」と自己肯定感が下がってしまうのです。

しつけを楽しく、スムーズに進めたいのであれば、犬の行動を細かくほめてあげることが大切です。些細な変化であっても、少しでも改善に向かう行動をしていればスモールステップでほめてあげることを意識してください。

2.しつけに一貫性がない

犬のしつけに失敗しがちな人の特徴として、一貫性がないことも挙げられます。状況や場所、気分によって言うことが変わる人のことは、犬もなかなか信用してくれません。

同じことをしてもその時々によって叱られたり叱られなかったり…、ということをくり返すと、犬は混乱するだけでなく、飼い主さんへの信頼をなくしてしまいます。そして、言うことを聞く必要がないと判断してしまうこともめずらしくないのです。

また、家族のなかでルールが統一されていないことも、しつけの失敗の大きな要因です。自分自身でしつけの基準を決めるとともに、家族間でもしっかり話し合ってしつけに一貫性を持たせるようにしましょう。

3.まわりの人の目を気にしすぎる

しつけをするときには、犬のモチベーションを高めるためにテンションを上げて明るく声掛けをしたり、楽しそうにほめたりすることが必要になることがあります。また、ビシッと厳しく叱らなければならないこともあるでしょう。

そのようなしつけを散歩中など外でおこなうとき、周囲の人の目を気にしすぎてしまうと、上手に進められなくなってしまうことがあります。特に日本人は、人前で犬に明るく話しかけたり大げさにほめたりすることが苦手な傾向があるため、外でのしつけがどうしてもうまく進まないことがめずらしくありません。

とはいえ、家の中と外で飼い主さんの反応が違うと、犬は困惑したり不信感を抱いたりすることがあるので注意しましょう。

4.完璧を求める

犬のしつけをするときに、完璧を求めすぎてしまうとなかなかうまくいかなくなってしまいます。ちょっとしたミスや後退を許せないと、叱ってばかりになったり成功するまで長々とトレーニングを続けてしまったりします。

しかし、そのような対応は、犬のしつけをするうえであまりいいものとは言えません。トレーニングは犬ができるだけ成功できるように、細かく段階を踏ませてほめることが大切です。間違ったときは正しい方向に誘導しながら、冷静にやり直しをさせて手早く完了させるようにしましょう。

完璧を求めすぎると、少しうまくいかないだけでもイライラしてしまい、それが犬にも伝わってしまいます。飼い主さんの感情を感じ取った犬は焦ったり不安になったりして、余計に失敗をくり返し悪循環に陥ってしまうこともあります。

犬のしつけで結果を求めることは必要ですが、犬の気持ちやその場の状況に合わせてハードルを用意してあげるようにしてください。理想を追い求めすぎると、犬も飼い主さんも苦しくなってしまうので、息詰まったら一度中断してリラックスするようにしてくださいね。

まとめ

犬のしつけは一筋縄ではいきません。しつけに関する本やネットの情報通りにやっているつもりでも、なかなかうまくいかないことがほとんどだと思います。

そのため、犬のしつけではとにかく根気が必要となります。そして、愛犬の様子をしっかりと観察し、トレーニングのレベルをこまめに調整しながら、少しずつ進めていくことが大切です。

時間がかかるかもしれませんが、感情的に叱ったり気分次第でいうことを変えたりすることはせず、気持ちにゆとりを持って計画的にトレーニングを進めていきましょう。

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