猫が『添い寝』することを嫌がる3つの原因 一緒に寝たいのに…諦めるしかない?

1.信頼関係が十分ではない

猫の特徴は、より多くの時間をいっしょに過ごし、献身的に世話してくれる人を好むことです。

日頃から、ごはんの用意をはじめ、トイレ掃除、水の交換、ブラッシング、爪切り、歯磨きなど、こまめに世話していると、愛猫から晴れて添い寝の「資格」を授与されます。労を惜しまずに愛猫の信頼は勝ち取れない、というわけです。

もし添い寝してくれなかったら、愛猫と十分な信頼関係を築けていない場合があります。ごはんもトイレ掃除も他の家族任せなのに、添い寝の甘い果実だけを手に入れようとしても、愛猫から「100年早い!」と強烈なネコパンチを喰らうだけです。

日々、せっせと奉仕してはじめて、タナボタ式に、添い寝のチケットがヒラヒラと舞い降りてきます。

2.甘えん坊ではない

猫の性格は千差万別で、人懐っこい子もいれば、内気でおっとりした子もいます。ひとくくりにはできないものの、甘えん坊(もしくは甘え上手)な子のほうが、添い寝してくれる可能性が高いのも事実です。特に冬場は、飼い主さんを湯たんぽ代わりに「使用」します。

雌猫はクールで自立心が強く、雄猫は寂しがり屋で甘えん坊、という一般的な傾向があるので、雄猫を飼っている人は、添い寝チャンスの確率がより高いかもしれません。

ちなみに、愛猫がどの場所で添い寝しているかによって、飼い主さんに甘えられる関係性、信頼度がわかります。3段階あって、最上級は、顔のすぐ真横で寝ている状態です。そのとき、愛猫はまるで母猫に寄り添った子猫のような気分。

次は、顔の近くではないけれど、とりあえずいっしょに寝てくれるパターンです。布団の中に入ってきたり、ベッドに飛び込んでくれたり、が当てはまります。この位置取りもまた強い信頼感の表れと言っていいでしょう。

惜しくも3位は、飼い主さんにお尻を向けて寝ることです。もともと猫は警戒心が強く、心を許した相手でなければ、お尻など向けません。野生の世界で同じことをすると、たちまち敵に襲われてしまいます。無防備に背後をさらす、ということは、一定の信頼感をつかんでいる証拠。それだけでも喜んでください。

3.居心地が悪いのはイヤ!

猫の行動基準は、快・不快の原則を前提にしています。しっくりこないもの、場所には見向きもしません。夏は涼しいところ、冬は暖かいところ、というように、家の中で自分のお気に入りのスペースを知り抜いています。

普段からお世話し、信頼関係もしっかり築けているはずなのに、愛猫が添い寝してくれない場合、たんに寝床の具合が気に入らないこともあります。快適さは、猫にとっていちばん大事なポイントです。

もし布団やベッドの居心地が悪ければ、自分の好きな寝床にさっさと移動します。また、寝言で怒鳴ったり、極端に寝相が悪かったり、愛猫のストレスになっているケースも同様です。添い寝NGリスト入りは避けられません。

冬の間は仲良く添い寝してくれたのに、暖かくなって以降、布団に入ってこなくなった。そんなときは、飼い主さんから暖を取る必要がなくなったのかもしれません。人よりも体温が約2度高い猫は、暑がりな一面もあるからです。来年の冬を待ち焦がれるとしましょう。

まとめ

結論から言うと、添い寝してくれるかどうかは、愛猫次第です。

ただし、その前提として、毎日、かいがしくお世話することが欠かせません。添い寝への道は、飼い主さんの献身的な愛から始まります。心願成就したあかつきには、夢のような時間をたっぷり味わい尽くしてください。

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