3冠達成時の姿を取り戻せると自信を見せるラムズWRカップ

ロサンゼルス・ラムズのクーパー・カップ【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

試合への取り組み方と絶え間ない献身に関して、ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップが変わることはない。

それについてはWRプカ・ナクアに聞けばいい。ナクアは最近、ベテランワイドレシーバーのカップに追いつこうと試みる中で、カップの自宅の芝生で吐いたというエピソードを披露している。

とはいえ、歴史的な偉業を成し遂げた2021年シーズンを最後に、カップの健康状態と成績は悪化。それでもなお、現在30歳のカップは歴史に残る素晴らしいシーズンを過ごした数年前の姿に戻れると心から信じている。

チームの記者であるステュー・ジャクソンによると、カップは今週、「自分がまだあの姿のままだと思っていなかったら、今もプレーを続けていたか分からない。あれこそが自分の姿だと信じている。チームメイトが毎週日曜日にそこにいることを期待するような選手になれると、自分自身に期待している。自分が取り組んでいることとか、準備の仕方とか、そういうこと全部が、自分がなれると思っている生産的な選手になるために必要なものだと思っている」と話したという。

2021年、カップと当時加入したばかりのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードはすぐに相性の良さを発揮し、それによってラムズにはシーズン序盤から勝利の方程式がもたらされた。スーパーボウル制覇に向けた道のりの中で、ラムズはレシーブ数(145回)、レシーブヤード(1,947ヤード)、タッチダウンレシーブ数(16回)でNFLトップに立ち、3冠を達成したカップの活躍によって活気づいている。

しかし、スーパーボウル制覇を経験して栄光の頂点にたどり着いた後、カップはケガでつまずいた。2022年と2023年(21試合に出場し、レシーブ134回、1,549ヤード、タッチダウン11回を記録)は2シーズンを合わせても2021年における驚異的な成績を上回れなかった。

問題の主な原因は足首およびハムストリングのケガで、その回復には長い時間がかかっている。また、昨季に新人として歴史的な記録を残したナクアの台頭も要因の1つとなった。

カップが復活すると同時に、ナクアが引き続き向上することで、リーグで最も強力なレシーバーコンビが出来上がるのではないかという楽観的な見方もある。とはいえ、今はまだ4月だ。

かつての姿を取り戻す瞬間もあったが、安定した成績を残せなかった2023年シーズンを経て、カップは現在、仕事に打ち込み、健康を維持し、無理をするよりも効果的なトレーニングをすることに集中している。

「効率性は自分にとって重要なことだ」と強調したカップは「効率的なプレーをすればするほど、よりより結果が得られる。必要以上のことはせず、必要なときにもっとできるようにする。それが俺の信条だ」と続けた。

カップは6月15日(土)に31歳になるが、NFLの主要なレシーブ記録のすべてでトップに立ち、ラムズをロンバルディトロフィー獲得に導いた28歳の頃に時計の針を戻すことを目指している。

「今年は試合に出ていいプレーができることを楽しみにしている」とカップは語った。

【RA】

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