回答者の6割が「高額結納金」抑制を支持―中国

中国の一部の地域では近年来、「彩礼」と呼ばれる結納金の金額が高騰して、若者に結婚を思いとどまらせる大きな要因になっています。写真は中国の結婚式。

中国の一部の地域では近年来、「彩礼」と呼ばれる結納金の金額が高騰して、若者に結婚を思いとどまらせる大きな要因になっています。中国青年報社社会調査センターがアンケート調査を手掛ける問巻網と共同で1001人の回答者を対象にこのほど行った調査によると、回答者の60.5%が「高額な結納金を抑制し、社会全体で文明的な婚姻慣習を形成すべき」と回答しました。

「高額な結納金」の背景について、回答者の52.5%は「主に裕福さを比べ合う風潮」、51.3%は「各地の風俗習慣」、51.2%は「伝統的観念と関係する」と回答し、他にも「拝金主義」(50.4%)、「都市と農村の格差、資源の偏り」(48.4%)、「現地の性別人口の不均衡」(25.8%)などの理由を挙げました。結納金の高騰への対策として、回答者の60.5%は「社会全体での文明的な結婚習慣の醸成」、59.3%は「若者が健全な結婚恋愛観や人生観を確立する教育を強化すること」、55.9%は「男尊女卑など伝統的な思想と決別し、ジェンダー平等を実現すること」を選択し、44.7%は高額な結納金などの社会問題に特化した対策が必要との考えを示しました。

北京市内の大学の2000年代生まれの大学院生である馬辰さんは、「結納金は古くからの礼節であり、結婚の過程において重要だ」との考えを示す一方で、「金額と使い方は保護者が相談した上で、結婚する2人が決めるべきだ」と述べました。

中国東部江蘇省南京市に住む1995年以降生まれの既婚会社員の王剛さんは、「結婚で最も重要なのは、2人の相性と、双方の両親が認めるかどうかで、結納金の金額はあまり重要ではない」と述べました。

王剛さんはまた、結納金の高騰問題への対策では、若者の考え方の転換を誘導することが重要だとするとともに、カップルは結納金以外にも、一緒に旅行したり印象に残ることを多くすべきとの見解を示しました。(提供/CRI)

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