「政党間対立の火に油を注ぐの望まない」中野祐介浜松市長 特定候補の支持は明言せず【静岡県知事選】

浜松市の中野祐介市長は4月25日の定例記者会見で、5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選について発言、「国政の対立構図が知事選に持ち込まれようとしているのは違和感がある」とした上で、「どちらを応援するか明言して、対立の火に油を注ぐのを望んでいない」と特定候補の応援や支持は明らかにしないとしました。

知事選をめぐっては、ともに立候補を表明した元総務省官僚で静岡県副知事の大村慎一氏(60)を自民党静岡県連が、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を立憲民主党静岡県連、国民民主党静岡県連、連合静岡、静岡県議会第二会派のふじのくに県民クラブが推薦や支援を決めています。また、共産党静岡県委員長の森大介氏(55)も立候補を表明しています。

中野市長は2023年の浜松市長選で、「オール浜松」を掲げた自民党と経済界双方からの支援を受けて初当選した経験から、現状、与野党の対立構造となっている知事選について「一丸となって新しい県政が進んでいくにあたって、足かせになったりとかを考えると、国政の対立構造を持ち込むことには疑問」と指摘しました。

そのうえで、「公式の場で『私はこっちを応援します』みたいなことを言って、地域間対立の構図を煽るとか、国政の政党間対立の図式に火に油を注ぐことは望んでいない」と特定候補の応援や支持は明らかにしないとの考えを示しました。

一方、理想の知事像については、「県民の声にしっかり耳を傾けてくれる方」「地方行政地方自治にしっかりとした理解があって進められる行動力、能力、知見のある方」としました。

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