34年ぶりの円安と“10年に一度の暑さ”になる今年のGW 混雑情報や注意点に詳しい天気予報を一挙解説

いよいよ始まるゴールデンウィーク。
最大10連休とあって、旅行などお出かけの予定のある人も多いと思いますが、今年のGWは34年ぶりの円安の影響で、ある異変が起きています。

イギリスの企業が発表した「2024年滞在費用の安い観光地ランキング」で、ベトナムのホイアン、南アフリカのケープタウン、ケニアのモンバサに次いで、東京は4位にランクされています。

円安の影響で、日本各地の観光地や街は、ショッピングや観光を楽しむ多くの外国人観光客が殺到しているんです。

SNSの声:
インバウンドでホテルの価格が信じられないことになってる!
ホテル高い!コロナ前はこんなに高くなかったよね?

主要都市にあるホテルのGW期間中の平均宿泊料金について、コロナ禍前の2019年と今年で比較したデータでは、軒並み宿泊料が高騰しているのが分かります。
特に東京23区で2019年では、2人分の宿泊料金の平均価格は2万5800円だったのが、今年は4万3300円に。1万7500円値上がりしていて、約1.7倍の価格になっています。

そんな今年のGW。交通ピークの予測です。

高速道路下りのピークは、5月3日から4日。上りのピークが4日から5日となっています。
空の便ではGW前半は、国内・国際線共に、4月27日がピーク。GW後半は、国内線が6日、国際線は5日から6日がピークとなっています。
新幹線は、東海道新幹線は、GW後半にピークが集中。下りのピークは3日、上りのピークは6日と予想されています。

ちなみに、新幹線を利用する際は、注意が必要です。

東海道・山陽新幹線「のぞみ」では、4月26日から5月6日まで全席指定席で運行。自由席はありません。
また、東海道新幹線では、2023年10月からワゴン販売が終了。長くご乗車される方は、余裕を持って売店などで事前に飲み物やお弁当などを購入して、お出掛けするのがポイントです。

ゴールデンウィークの気になるお天気は?

続いてはお天気について、天達気象防災キャスターに聞きました。

天達武史気象防災キャスター:
気象庁によると、今年のGWは“10年に一度”の暑さになる可能性がある一方、天気が崩れる日もありそうです。
GW前半は、週の半ばまで雨が多くなりそうです。25℃を超える日が多いのですが、27日土曜日は、にわか雨程度の雨が降りそうです。
30日火曜日から5月1日水曜日にかけては、広い範囲で雨になりそうです。
沖縄は26日朝には大雨警報も出ていたので、雨の降り方に注意が必要です。
東京は27日のにわか雨のあとは、気温がまた上がります。再び日曜日から月曜日にかけては、晴れて夏日になります。そのあと雨が続くのですが、後半の天気は晴れが多くなり、概ね全国的に晴れ間が広がり、気温も急上昇します。

天達武史気象防災キャスター:
ゴールデンウィーク後半は、晴れ優先になります。沖縄も晴れ間が続く予報となっています。さらに、全国的に夏日を超える場所が多くなりそうです。
渋滞などで長く車中に留まる機会も増えそうな方は、熱中症にも注意が必要。実は、エアコンをつけていても、油断はできないんです。その理由の1つが「車内熱中症」です。

救急救命センターの医師に聞いた「車内熱中症」とは

千里救急救命センター 犬飼公一医師によると…
「車内熱中症の」の要因① 車内の姿勢
ドライブ中は同じ姿勢同じ向きで日光に当たっていることが多いため、太陽の光による熱が体に蓄積される。
⇒冷房を使って冷やしても、背中とシートの間に熱がこもってしまう。
⇒冷房により体の前側が冷えて、後ろが温かい状態だと自律神経が乱れ、疲労が蓄積されやすい。
■対策法
長袖を着て最初のうちは冷房を強めに!体を冷やすというよりは車内空間全体を冷やすこと(冷風を体に直接当てない)。

「車内熱中症の」の要因② 水分不足
もう一つが水分不足。例えば、渋滞中にトイレの回数を減らそうと、あえて飲水をセーブしてしまうケースが多く、気づかぬうちに脱水症状になってしまい、これが熱中症の引き金となることも…。
■対策法
晴れの日の目安として、2~3時間おきに500mlのペットボトル1本分の水分補給が必要。スポーツドリンクの場合は、逆に喉が渇きやすくなるので、できれば麦茶や水などがおすすめ。

車内以外でも、熱中症には十分お気を付けください。
(「めざまし8」4月26日放送より)

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