被災地で沿岸部の道路が一部通行可能に

被災した道路の復旧も少しずつ進んでいます。石川県輪島市の中心部と門前地区を結ぶ沿岸部を通る県道輪島浦上線では、上大沢町から赤崎町までのおよそ5キロの区間で26日、緊急車両と地元住民車の通行が可能になりました。この区間では、地震による大規模崩落が5か所で発生し、4か月近く険しい林道だけが迂回路となっていました。

大沢町は集落が一時孤立し、住民たちが加賀市に集団避難していましたが、4月に入り少しずつ人が戻り始めています。

道が整って戻ってきましたか?
住民「そう。ありがたい」

ただ、道路がつながっても水や電気はいまだ届かず、日中以外は仮設住宅などで過ごす人が多いと言います。

別の住人は、
「家の天井が落ちてきている」
「水も電気もいつになるのか目処は立っていないって聞いている。」
仮設住宅に住みながら部屋の片付けに訪れていました。

県は未だ通行止めが続く区間についても早期の復旧を目指していますが、日常を取り戻すには長い道のりが続きます。

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