温泉街の人気ジェラート店「能登ミルク」約4か月ぶりに営業再開

石川県七尾市の和倉温泉で、地元住民や観光客らの人気を集めるジェラート店が、26日、およそ4か月ぶりに営業を再開しました。能登の自然の恵みがぎゅっと詰まったスイーツで、和倉温泉に活気を取り戻します。

アナウンサー
「七尾市内きょうは日差しが照りつけとっても暑い!そんな時に食べたくなるのがひんやりスイーツ!」

七尾市の和倉温泉に2018年にオープンした「能登ミルク」。能登町のブルーベリーや奥能登の塩田で採れた塩など、地元食材をたっぷり使った14種類ものジェラートを取り揃えます。

堀川宙さん
「父が結構前のめりなタイプで、それに頑張ってついていったらゴールデンウイーク前にオープンできて良かった」

店を営むのは、堀川宙さんと父親の昇吾さん。元日の地震で店舗は断水し、営業休止を余儀なくされましたが、4月に入り上下水道がようやく復旧。26日、およそ4か月ぶりとなる営業再開にこぎつけました。

堀川昇吾さん
「店を開かないと前に進めない。一人一人話を聞けばみんな頑張っている、旅館もすごく。元に戻ってもっと良い町に復活できればと、そのお手伝いをしたい」

生乳を仕入れている奥能登地域の牧場が被災したり、植え付けを始められない取引先の農家がいたりと苦悩が続くなかで、少しでも能登の食材を消費してもらい、復興に繋げたいと意気込みます。

地元客
「通りすがりに見つけて寄ってみました。少しずつ復興しているのかと伝わってきて嬉しい」

いまだ観光客の受け入れが出来ない和倉温泉。再開初日の客足こそ多くはないものの、堀川さん親子はジェラート作りを通じて温泉街の賑わいづくりに貢献したいと話します。

堀川宙さん
「旅館がまだ営業できなくて前のように観光客が減っているが、和倉温泉に客が戻ってこれるような賑やかな店にしたい」

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