「落ちてこないこと願うばかり」 大雨災害経験の現地を視察【長野・岡谷市】

現地視察

過去に雨による土砂災害などで甚大な被害が出た岡谷市で、大雨のシーズンを前に災害の危険がある場所の現地視察があり、現状を確認しました。

■田中亮記者
「この辺りは傾斜のきつい急傾斜となっていて、災害の恐れがある警戒区域に指定されています」

岡谷市の湊地区。この場所は「土砂災害警戒区域」に指定されていて、傾斜度が30度以上の「急傾斜地」になっています。住民にとって気がかりなのが、これから始まる「雨のシーズン」です。

■岡谷市湊地区の住民
「雨は怖いですね一番ね。水がドンと落ちてこないように願うばかりで…」

今年度、斜面の崩落を防ぐ工事が始まる予定で、市や県の職員などが現地を視察しました。

■岡谷市危機管理室・小坂幸伸さん
「今後大雨などで土砂崩落も考えられるので、より安全に市民が生活できる体制作りということで(視察した)」

湊地区では2006年7月の豪雨災害で土石流が発生し、7人が亡くなっています。また2021年8月にも川岸東地区で土石流が住宅を襲い、3人が死亡しています。26日は災害現場や河川も含めて、市内24カ所を視察しました。

■担当者
「被害の軽減に努めて、いち早い避難情報を出して対応していきたいと考えている」

市は災害対策工事を進めるとともに、防災意識の向上も図っていきたいとしています。

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