菅楓華が初日ダボの17番で“リベンジバーディ” 5位浮上で初V見えた

ルーキーの菅楓華が今週もV争い(撮影:GettyImages)

<大王海運レディス 2日目◇26日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6540ヤード・パー72>

狙って取ったバーディに注目ルーキーが胸を張った。初日はダブルボギーをたたいた17番パー5。残り205ヤードを5番ウッドで2オンに成功し、この日5つ目のバーディを奪った菅楓華は「絶対にバーディが取りたかった」とリベンジ完了に笑みを浮かべた。

16位から出たステップ3戦目。「マネジメントが全然ダメだった」という初日の反省を生かした。前日はドライバーを握ってバンカーに入れた320ヤードと短い4番パー4は、5番ウッドでフェアウェイに運び、残り80ヤードの2打目をピンそば30センチにつけて最初のバーディ。残り220ヤードを2オンした5番もきっちりスコアを伸ばした。「初めて回るコースだったけど、きょうは自分なりにマネジメントができた。狙っていいところ、いけないところを考えた」と5バーディ・1ボギーの「68」に及第点をつけた。

「ビッグスコアが出せるコース。最終日だし、あすは攻めるゴルフがしたい。パー5でしっかりバーディを取っていきたいです」

レギュラーツアーデビュー戦ながら7位に入った3月の「Vポイント✕ENEOS」で、先輩プロたちからも一目を置かれたショットの精度にはますます磨きがかかってきた。

まだ2試合を消化したばかりの今季のステップ・アップ・ツアーだが、「フンドーキンレディース」終了時のパーオン率は1位の76.85%。毎ホールのようにチャンスをつくり出し、開幕戦から3位、7位と好成績を残している。課題のパッティングも「試合がなくてお休みだった先週は、ずっとパッティングの練習をやっていました。おかげできょうが29パットで、初日が27パット。2日連続で30パットを切るなんて、自分的にはすごいことなんです」と修正し、初Vの準備は整った。

「あまり優勝を意識すると経験上、ダメなんです。バックナインに入って、チャンスがある位置にいたら考えます」

最終日前の夕食の定番メニューは焼き肉。「きょうも行きます」。人気急上昇中のルーキーはパワーを充電し、勝負の最終日に臨む。(文・臼杵孝志)

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