「もう暑い…」鳥取砂丘「ドローン巡視」も導入「熱中症」対策強化 大型連休前に警戒強める(鳥取市)

26日の山陰地方、午前は晴れて気温が上がり鳥取で27.2℃など夏日を記録する地点もありました。こうした中、多くの観光客が予想される鳥取砂丘で、大型連休を前に、熱中症への対策会議が開かれました。

杉谷紡生記者
「午前の鳥取砂丘、日差しはもちろんですが、砂を触ってみますと砂も熱くなっていて足元からも熱気を感じます」

26日午前の鳥取砂丘では、強い日差しが照りつけ、半袖で歩く観光客の姿も見られました。

観光客
「もう暑いなと思って、(半袖になりました)。もっと寒いのかなと思ったんですけど、暑いのでびっくりしています」
「汗かいてきました。車を降りてすぐ半袖に着替えました」

各地の最高気温は、ここ鳥取で今季最高の27・2℃を記録したほか、松江で26・2℃、境港で25・3℃、斐川で25・1℃と夏日となる地点もありました。
晴れた日にはこの時期でも25℃を超えることが予想される中、鳥取砂丘では県や砂丘地区の観光協会のほか、警察などが出席する熱中症の対策会議が開催されました。
会議では、2023年に鳥取県の熱中症とみられる救急搬送人数は過去10年で最も多い645人で、3人の死者が出たことなどが報告されました。

一方鳥取砂丘では、観光客への熱中症対策のチラシの配布などが実を結び、熱中症とみられる件数は、2023年は51件で、前の年から22件減少しました。
会議では、今年はさらに対策を強化することを決め、そのうちの一つとして砂丘内のパトロールに使うドローンにスピーカーを装着します。スピーカーからの音声で体調不良者とコミュニケーションをとることで、迅速な状況確認を目指します。

鳥取県生活環境部・玉野俊雅さん
「鳥取砂丘はとても広いので、助ける方もすごく疲れるので、いかに効率よく効果的に助けることができるのかというのは、日々考えて改善をしています」

ドローンの巡視の頻度も上げ、最も暑さが厳しくなる7月と8月は毎日6回飛ばすなど、今年は一層熱中症対策の強化を図り、安全に砂丘を散策できるための取り組みを進めます。

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