【J1湘南】山口監督、反骨心求め“ミニキャンプ”「勝ちに対する思い表現」

「反骨心」を求める湘南の山口監督

 J1湘南の山口智監督(46)が26日、アウェー札幌戦(27日午後1時・札幌ドーム)に向けてオンライン取材に応じた。現在18位に沈むチームは、中2日の連戦に備えて〝ミニキャンプ〟を実施中。密にコミュニケーションを図れる機会とあって「ともに時間を過ごす中、選手同士も悔しさをもってやってくれている」と実感を込めた。

 「逃げたいところはあると思うが、どう反骨心にして表現するか」―。指揮官は幾度も「反骨心」と繰り返した。

 24日のルヴァン杯・秋田戦は不覚を取った。「試合は悪くなかった。両ゴール前の際(きわ)のところの足りなさが結果に出てしまった」と反省。停滞感を払拭すべく、中2日の札幌戦に向けて神奈川に戻らずにトレーニングを続けている。

 名将ペトロビッチ氏が率いる札幌も20位と降格圏内であえいでいるとはいえ「順位は下だけどスタイルは変わっていない。信念は揺るぎないものがあるしそこに強さがある」と山口監督。緩まぬ警戒心で浮上の芽をつかむつもりだ。

 前夜はU―23(23歳以下)アジア・カップを「後半の途中まで」視聴したという。MF田中の出場はなかったものの、大いに刺激を受けた様子。「監督をやったことがない人には分からない感覚があると思う」と大岩監督の采配に心を重ね、「勝ちに対する思いをどう表現するか。細かいところにこだわらないといけないし、それを常に出すマインドを持たないといけない」と語った。(須藤 望夢)

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