RGB<きょうの一枚>フォトグラファー今井暖

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 2日目(26日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇曇り(観衆2720人)

天気予報のアプリは僕のスマホの1ページ目にいくつも並んでいる。正確な情報を求めるがゆえ、常時使っているのは1つや2つではない。気候変動が激しくなったこの頃、その中で優秀なアプリたちが栄えある1ページ目を占領している。自然を相手に撮るゴルフの写真にとって天気、とりわけ太陽の光は重要な要素。そして、その光が引き出した鮮やかな色がゴルフコースに彩を加える。

ゴルフ場のイメージといえば広大なフェアウェイ、正確に刈り揃えられたグリーン。色の名前がそのまま場所の名前として使われるくらい、鮮やかな緑色が印象的である。写真やグラフィックにおける色の組み合わせはとても重要であり、画に変化を加えられるありがたい存在だ。ゴルフコースにある青はその名の通り青空。シーサイドコースに行けば、海が青を加えてくれる。

青や緑に比べるとゴルフコースで存在しにくいのが赤だ。紅葉の季節になれば入れ込むこともできるが、年中存在するわけではない。そうなると人のチカラに頼るしかない。赤くそびえ立つ巨大なスタンドがそれを担ってくれた。誰もが知るあのゴルファーも、トーナメントの最終日である日曜日に自ら赤を加えてくれる。最強を誇ったタイガー・ウッズ。赤をまとい、写真にアクセントを加えてくれるのも世界一たる所以かもしれない。

もし日頃の行いが実を結び、最高の天気に恵まれて、さらに富士山まで顔を出し、この3原色であるRED(赤)GREEN(緑)、BLUE(青)がバランスよく入りこんだ時、僕のスマホの1ページ目の壁紙になるかもしれない。(フォトグラファー・今井暖)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン