相鉄HD、純利益2.3倍 運輸、ホテルが回復 2024年3月期

決算会見に臨む相鉄HDの幹部=東京都内

 相鉄ホールディングス(HD、横浜市西区)が26日発表した2024年3月期連結決算は、純利益が前期比2.3倍の160億8千万円だった。新型コロナウイルスの5類移行に伴い人流が回復。相鉄・東急新横浜線の開業効果もあった。インバウンド(訪日客)の増加などを背景にホテル業は過去最高益を更新。3期連続の最終黒字となった。

 売上高は8.2%増の2700億3900万円、営業利益は約2倍の289億6500万円だった。

 セグメント別にみると、運輸業は、売上高が17.7%増の419億8900万円。営業損益は8億9200万円の赤字から一転、35億9200万円の黒字となった。

 昨年3月に開業した相鉄・東急新横浜線の効果や人流の回復により、輸送人員は7.9%増。定期券収入は計画を下回ったものの、全体の旅客運輸収入は18.0%増えた。

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