「みなさん、行ってみようかい(妖怪)?」連休に“妖怪の里”と呼ばれる秘境・祖谷はいかが?【徳島】

GWに行きたい中四国おすすめスポット。

徳島のおすすめスポットは、徳島県三好市の“秘境”祖谷に残る妖怪伝説、そして“妖怪の里”と呼ばれる地域ならではの新たな取り組みをを、野口七海アナウンサーが紹介します。

(野口七海アナウンサー)

「祖谷のかずら橋は3年に1度、架け替えられていて、今年新しくなりました」

徳島県を代表する観光名所のひとつ「祖谷のかずら橋」。

2024年は3年の1度の架け替えの年にあたり、地元住民でつくる「かずら橋保勝会」が高知県産のシラクチカズラ約6トンを使って、架け替えました。

(野口七海アナウンサー)

「スリル満点で怖い、お腹がすーすーする。怖い…」

徳島市の中心部から車で約2時間半、三好市の“秘境”祖谷は、日本三大秘境のひとつにも数えられ、雄大な自然が多く残っています。

そしてここには、秘境と呼ばれる里にふさわしい、ある伝説が残されています。

(野口七海アナウンサー)

「なんと、大歩危駅の駅長は『こなきじじい』なんです」

赤ん坊の声をまねて人の気をひきつけ、近寄ってきた人の命を奪うという妖怪「こなきじじい」。

そんな「こなきじじい」は、ここ三好市山城町が発祥とされていています。

祖谷地方にはほかにも多くの妖怪伝説が残っていて、「妖怪フェスティバル」など、妖怪による地域おこしに力を入れています。

そんな妖怪たちに会えると聞いて、「道の駅 大歩危」にやってきました。

ここには「妖怪屋敷」なるものがあるんです、なんだか怖そう。

(野口七海アナウンサー)

「『妖怪屋敷』と聞いて少し怖いイメージがあったけど、どこか素朴で懐かしい妖怪たちがいてかわいいです、怖い」

「妖怪屋敷」は、ここ三好市山城町に伝わる妖怪を後世に伝えようと2010年にオープン、地元の方が制作した約70種類の妖怪に会うことができます。

実はこの妖怪屋敷をさらに楽しめる仕掛けが、先ごろ誕生したんです。

(開発者 横川和輝さん)

「ローカル謎解き体験ゲーム『妖怪村の秘密』となっております」

(野口七海アナウンサー)

「ローカル謎とき体験ゲーム!謎解き?」

(開発者 横川和輝さん)

「妖怪について学びながら、謎解きも楽しんでください」

この謎解きゲームは、無料通信アプリ「LINE」を使って挑戦します。

キーワードを入れると問題が送られてきて、謎解きがスタートします。

謎を解くためには、妖怪に関して書かれた説明文をよく読むことがカギなんだとか。

問題は全部で12問、全ての謎を解き終えるまで約1時間かかります。

小中学生対象のキッズ向けもありますよ。

(開発者 横川和輝さん)

「(妖怪伝説)を少しでも多くの人にもっと詳しく知ってほしいですし、ファンになってもらいたい。コロナもあってお客さんが減った中で、もっと滞在時間をのばしたい。お客さんに来てもらいたいと思って開発しました」

しかし、なぜここには多くの妖怪伝説が残っているんでしょうか。

(「道の駅 大歩危」永本和明駅長)

「険しい山とか、深い淵とか、危ない瀬とか、たくさんあるんですよ。そこで子どもが近づいたら危ないとか、要は子供を安全に育てていくための生活の知恵というか。自然を荒らすなと、戒めの意味もあったりとか」

謎解きを通して妖怪を知ることもでき、「妖怪屋敷」を存分に満喫しました、雨の日にもおすすめですよ。

謎解きを楽しんだあとはやっぱりグルメです。

(野口七海アナウンサー)

「ここに妖怪グルメがあるときいてやってきました。なんだか、お腹がすいてきました」

(大歩危峡まんなか 大平一義さん)

「野口さんお腹すいてきたでしょ?それ『ヒダルガミ』のしわざかもしれませんよ」

(野口七海アナウンサー)

「え?『ヒダルガミ』?」

昔、このあたりの険しい峠や山道で生き倒れた人たちの霊「妖怪ヒダルガミ」。

山道を超える時は米一粒・水一滴でも口にしていないと、「ヒダルガミ」に憑りつかれてしまうんだとか。

こちらの「ひだるラーメン」は、白みそ仕立てのピリ辛スープに、炙ったおあげがトッピングされています。

(野口七海アナウンサー)

「ほんのりピリ辛で、あっさりとしているけどコクのある味噌のスープ、そしておあげにはスープがしみてて美味しいです。ラーメンにおあげ、あいますね」

「ヒダルガミ」に憑りつかれないよう、しっかりとお腹を満たすことが出来ました。

地元では「エンコ」と呼ばれるカッパの妖怪をイメージした緑色のソフトクリーム、「かっぱ~な」もありますよ。

妖怪伝説に彩られた美しい自然と美味しいグルメあふれる三好市の秘境・祖谷に、あなたも一度、いってみようかい?

© 四国放送株式会社