横浜市立小、建て替えで大型複合施設へ 市が構想、図書館や民間機能も 早ければ2026年度着工

大型複合施設への再編構想が示された横浜市立豊岡小学校の現校舎(市提供)

 小学校の老朽化に伴う建て替えを機に周辺の図書館や保育園を集約し、民間機能も導入して再編する─。そんな構想を横浜市が打ち出した。対象はJR鶴見駅にほど近い市立豊岡小学校(同市鶴見区)。市としては初の試みとなる小学校を核とした大型複合施設の建設計画で、早ければ2026年度に着工し、32年度の完成を目指す。

 市がまとめた「豊岡町複合施設再編整備事業基本構想」(仮称)によると、集約するのは豊岡小、同校敷地内の放課後キッズクラブと日本語教室豊岡教室に加え、線路を挟んで約350メートル東に位置する鶴見図書館と市鶴見保育園、区役所2階に入っているつるみ区民活動センターの各施設。さらに、「つながる学び舎」というコンセプトに沿った民間施設を導入する。

 新施設は、同校の現校舎や体育館がある西側敷地の約9720平方メートルに建設。最高高さ31メートルの制限内で建物を配置するという。

 校舎は児童の負担を考慮して3階建て以下を原則とし、延べ床面積はキッズクラブと日本語教室を合わせた現行の約6500平方メートルから約8千平方メートルに拡充。現在約3千平方メートルのグラウンドは、市が建て替え時の「標準面積」としている約3800平方メートル以上を確保する。学校用のプールは民間機能との兼ね合いで整備の有無を検討するという。

 保育園も延べ床面積を1.5倍近くに拡大。図書館と区民センターについては、民間機能との役割分担を考慮して面積を決める。

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