好調カブス、鈴木誠也&ベリンジャーの主軸が痛恨のIL入り…米メディアが今後を予測!「層の厚さと気迫をみせられるか」

開幕からナ・リーグ中地区で上位につけるなど、好調のシカゴ・カブスがアクシデントに見舞われている。

今月15日に鈴木誠也が右脇腹痛で負傷者リスト(IL)となったことが発表され、さらに24日には、コディ・ベリンジャーが右肋骨骨折のため、10日間のIL入りとなった。

今季、カブスは開幕直後に5連勝を記録するなど、順調なスタートを切ったものの、シーズン序盤の段階で打線の軸を担う鈴木、ベリンジャーが戦線離脱という、思わぬ事態に直面。この状況を受け、米放送局『CBS Sports』では、「最高のポジション・プレーヤー2人が少しの間離脱する」と報じており、両者の復帰までの見込みを伝えている。

4月24日配信となったトピックの中で、「スズキは『軽い』練習を開始したが、マイナーリーグのリハビリを行なうまではまだ数週間ある」と綴られており、さらに「ベリンジャーは『Baseball Prospectus』によると、肋骨骨折で故障者リスト掲載期間は51日、つまり7週間以上だ」と分析サイトの情報をもとに、負傷の現状を説明。

その上で同メディアは、「開幕では2・3番を打っていた」とする2人の穴を埋めるべく、他の選手の台頭が必要と主張しており、「スズキが故障したとき、ベリンジャーはステップアップしなければならない選手の一人だと考えられていた。両者が離脱した今、カブスがどのような層の厚さと気迫を見せられるか」と見通している。

さらに、「ニコ・ホーナーは最近ホットなプレーを見せているが、マイケル・ブッシュ、あるいは捕手のミゲル・アマヤにはこれ以上を求めることはできない。マイク・トークマンは素晴らしい活躍を見せており、今後も彼が活躍してくれることを期待したい」など、現在グラウンドに立ち続けている中堅、若手選手の名前を挙げながら、奮起を促している。

また同メディアは、それらの選手に対し「意地を見せる必要がある」と訴えるとともに、「そうでなければ、有望なシーズンとしてスタートしたものが、昨年と同じように終わる可能性がある」として危機的状況であることを強調した。

鈴木、ベリンジャーともに当面の間、チームを離れることが確実。ブッシュや今永昇太など、ルーキーの高いパフォーマンスで勢いを増してきていたカブスが、この試練をどう乗り切るのか。今シーズン、最初の正念場が訪れている。

構成●THE DIGEST編集部

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