【GWのギモン】新幹線へのペット同行どこまでOK? 持ち込みには切符が必要 知られざるルールとは

最大10連休となるゴールデンウイークが27日から始まりました。行楽や帰省などで多くの人が新幹線を利用しますが、中には家族の一員である「ペット」を連れて行こうと考える人もいると思います。ただ、どんな動物でも新幹線に乗せられるわけではありません。ペットを連れて乗車する際の知られざるルールとは―。

■新幹線内で「ヘビ」が見つかる ヘビの持ち込みはペットでも禁止

東海道新幹線では今月16日夕方、東京駅に到着した「こだま730号」の6両目から約40センチメートルのヘビが見つかりました。乗客などにケガなどの申告はありませんでしたが、その後、東京駅を出発する予定だった車両を変更する措置がとられ、ダイヤに遅れが発生する事態となりました。

JR東海によりますと、これまでに持ち主を名乗り出る人はおらず、すでにヘビは警察に引き渡したといいます。ただ、そもそもこのヘビが乗客のペットだったのか、野生のヘビが侵入したのかも分からないということです。

東海道新幹線のホームページを確認すると、「小犬、猫、鳩またはこれに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)については、一定の条件で持ち込むことが可能です」と記載があり、仮にヘビをペットとして飼っていた場合、新幹線に持ち込むことは禁止されているのです。

■子犬・猫・鳩などはОK…ただしタテ・ヨコ・高さ合計120センチ以内のケースで

JR各社の鉄道内に持ち込める「手回り品」の規定では、『タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースにいれたもの/ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの』と記載されています。

つまり、一辺のサイズが40センチほどに収まるサイズのケースでペットを含めた重さが10キロ未満、というのが1つの目安となります。これは、在来線でも同じルールで、抱いたままやバッグに入れた状態、布など形態が固定しないケースの場合は利用できません。乗車中にケースの外に出すことも禁止されています。

ただし、身体が不自由な利用者の場合は、盲導犬や介助犬、聴導犬であれば、そのまま車内に連れていくことができます。

■ペットの車内持ち込みは有料! 乗車駅で290円の切符を購入

子犬などのペットを列車に持ち込む場合、重要な手続きがあります。手回り品の規定には、「手回り品料金は、1個につき290円です」と記載があり、無料で持ち込むことはできません。(盲導犬などの場合は無料)

これは、新幹線に限らず、全国のJR各社の在来線でも同様のルールで、自動券売機ではなく乗車する駅の改札口などで荷物を見せた上で、「手回り品切符」を購入することになります。在来線から新幹線に乗り換える場合は、追加で手回り品切符を購入する必要はありません。

大型連休の期間、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全席指定となりますが、ペットのために指定席を確保することはできず、ペットが入ったケースは足元や頭上の荷物置き場に置くことになります。

■小鳥や虫類・魚介類は無料…線引きは?

このほか「少量の小鳥、小虫類、初生ひな、魚介類でケースに入れたもの」も持ち込むことが許されています。つまり、水槽に入った魚やカブトムシなどの昆虫も車内に持ち込むことができます。ただ、この場合は犬や猫とは異なり、手回り品切符は不要で無料となります。

有料と無料の動物の線引きはどこにあるのでしょうか。

JR東海に問い合わせたところ、「ケースの形状などによっても異なり、動物の種類や大きさで線引きをすることは難しい」といい、「ペットの持ち込みに関して不明な点は改札係員まで相談してください」と説明しています。

旅行先や帰省先にペットも一緒に連れていくかどうか。ルールを確認した上で検討してみてはいかがでしょうか。

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