日本版ライドシェア開始 名鉄タクシーHD、東海地方で初

テープカットを行う浅野社長、野田部長、古橋支局長(左から)

 名鉄タクシーホールディングス(HD、本社名古屋市)の名古屋市内の子会社4社が26日、「自家用車活用事業(日本版ライドシェア)」の運行を開始した。日本版ライドシェアはタクシー事業者の管理のもとで、一般ドライバーと自家用車を活用して、有償で輸送サービスを提供する制度で、導入は東海地方で初めて。

 運行を開始したのは、名鉄交通第一、名鉄交通第三、名鉄交通第四、名鉄名古屋タクシー。同HDは4月4日からドライバーを募集し、100人ほどの応募があった。タクシーと同等レベルの安全教育を実施し、合格したドライバーのみが運行する。

 同HD本社で行った出発式では、浅野丈夫社長、中部運輸局の野田敏幸自動車交通部長、古橋靖弘愛知運輸支局支局長がテープカットを行った。

 浅野社長は「当地域では、需要と供給のバランスは比較的取れていると考えているが、一時的にでも不足が生じているのであれば、改善に向けて取り組みたい」と話した。

 同日から運行を開始したドライバーは「初めてのことでドキドキしているが、教えてもらったことを思い出して安全第一で運転する」と意気込みを語った。

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