核保有国へ若者のメッセージを 「核なき未来」オピニオン募集 長崎大レクナ

「核なき未来」オピニオンの募集を発表する青来氏(左から2人目)=長崎市文教町、長崎大核兵器廃絶研究センター

 核保有国のリーダーに若者のメッセージを-。長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は5月1日から、30歳未満を対象にした「核なき未来」オピニオンの募集を始める。第3回のテーマは「核兵器に頼る国のリーダーへ-今、あなたなら何を訴えますか?-」。7月31日必着。
 核兵器廃絶に貢献する人材育成を目指し、2022年から実施。米大統領選など核政策に影響を与える可能性がある年であることから、過去2回の募集と違い、核保有国と「核の傘」に頼る国のリーダーにメッセージを伝える形式を初めて採用した。
 募集は「U-20(16歳以上20歳未満)」、「U-30(20歳以上30歳未満)」の2部門。日本語で2千字程度、英語なら単語数が千程度。文章形式は自由で、居住地や国籍は問わない。審査を経て、各部門の最優秀賞と優秀賞を1点ずつ選ぶ。授賞式は9月21日。各部門の最優秀賞の全文は長崎新聞に掲載する。
 26日会見した審査委員長で芥川賞作家の青来有一氏はテーマ設定の狙いについて「(核兵器廃絶を願う)被爆者の気持ちをなぜ分かってほしいのか、ということを自身の中で言葉を紡ぎ、各国のリーダーに論理的に語りかけてほしい」と話した。

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