「ごと芋」3年連続日本一 全国博覧会 安納べに部門 見た目と味評価

受賞トロフィーと「ごと芋」を手に喜ぶ木下社長(左)と清水優友専務取締役=五島市

 長崎県五島市でサツマイモの生産・加工・販売を手がける「ごと」(木下秀鷹社長)のブランド芋「ごと芋」が、全国のサツマイモの品評会「日本さつまいもサミット2023-24」の安納べに部門で、最優秀の「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を3年連続で受賞した。3連覇は他部門も含めて同社が初の快挙という。
 今年で5回目の同サミットは、2月にさいたま市で開かれた博覧会「さつまいも博」(同実行委主催)に合わせて開催。全国から応募があった約100点のサツマイモの中から、有識者ら16人が品種と生産者・団体の日本一を選んだ。
 「ごと芋」は五島市の自社農場と契約農家で栽培し、22年に有機JAS認証も取得。品種は安納芋で収穫後は、温度や湿度を管理する暗室で約40日かけて熟成させ、でんぷん質を糖に変化させる。ねっとりとした濃厚な甘みが特徴という。品種、生産者名を伏せた審査で、見た目、味などが総合的に評価された。
 実行委によると、安納芋発祥の鹿児島県種子島産を抑えての受賞。木下社長は「当社の品質管理が評価され、励みになる。海外でも需要が高まっており、五島から世界に向けて安全でおいしい商品を発信していきたい」と話した。

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