カブス今永昇太がメジャー111年間で史上6人目の快挙! デビューから5戦先発で”防御率0点台”に米脚光!

メジャーを席巻する日本人左腕の勢いが止まらない。

現地4月26日、シカゴ・カブスの今永昇太が敵地でのボストン・レッドソックス戦に先発登板。メジャー自己最長となる6回1/3を投げて5安打7奪三振1失点。2試合連続のクオリティスタートを達成し、リーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。

今永は序盤の3イニングをすべて三者凡退に抑えるパーフェクトピッチングで最高の滑り出しを見せる。カブスが3点リードした4回1死にソロホームランを浴びて失点を喫すると、その後も1死一、二塁のピンチを招いたが追加点は許さず。6回は2死一、二塁とランナーを背負うも、6番パブロ・レイエスをカウント2-2で追い込み、最後はスプリットで空振り三振に斬って取り、相手に流れを渡さなかった。

味方打線が7回に3点を加点し、リードが6点となった今永は7回も続投。先頭打者を内野安打、次打者を右飛に打ち取ったところで球数が88球に達し、左腕はここで降板。2番手ピッチャーがレッドソックス打線を封じ、今永は防御率0点台をキープした。
日本人左腕はここまで5試合に登板し、4勝は両リーグ通じてトップタイ。27.2回を投げて防御率0.98(リーグ2位)、28奪三振(リーグ16位)、WHIPは0.80(リーグ3位)をマーク。ルーキーながらカブス先発陣の勝ち頭として、もはや欠かせない存在となっている。

この無双の活躍に反応したのが、マニアックなデータ分析で周知されているMLB記者のサラ・ラングス氏だ。同氏によると、1913年以降の両リーグ公式戦で、メジャー初登板から5試合(すべて先発に限る)で防御率1.00以下を記したのは過去5人しかおらず、今永が史上6人目のスターターとして名を刻んだと報告した。

ちなみに歴代トップは、1945年のデーブ・フェリス(レッドソックス)が記録した防御率0.60。同投手は5試合すべて完投勝利を挙げ、そのうち3度完封。計45回を投げて、わずか3失点という超異次元の数字である。

驚くべき投球を続けるカブスの背番号18。スコアボードにゼロを刻む「ショータイム」に、シカゴのファンは酔いしれている。

構成●THE DIGEST編集部

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