【U―23】後に冷静投稿も川淵三郎氏 カタール戦の内容にXで苦言「工夫が何もない」

川淵三郎氏

元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(87)が、25日に行われたパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップの準々決勝カタール戦におけるU―23日本代表の戦いぶりについて、自身のX(旧ツイッター)で感想をつづった。

日本は延長戦の末、4―2で勝利し、パリ五輪出場へ王手をかけた。ただ、前半41分に相手GKが退場となり、数的有利な状況にもかかわらず、90分で決着をつけられなかった。

そのせいか川淵氏は「大事な試合は内容より結果が全てと思っている僕もさすがにイライラが高じて3時まで寝つけなかった。相手が10人しかも足がつっている選手が何人もいるのにサイド攻撃だけに固執して、縦への楔、中距離シュート、ドリブル突破、早い放り込みなど工夫が何もない。勝ったからこんな愚痴をこぼせるんだけど」と指摘した。

戦いぶりに物足りなさを感じたようだが、同氏はその後、「11時近くに起きて冷静になってビデオを見て思ったことは、29日の準決勝戦を見ることができるなんて本当に幸せ! 選手の皆さん有難う! 次戦の勝利も期待しています。ということでした」。少しばかり言い過ぎたと感じたのかもしれない。

さらに「シンガポールでのW杯予選、残り15分で1対1、引き分けならジーコ更迭と心に決めていた。一点取って試合終了。新聞記者が、監督は更迭でしょう?と詰め寄ってきた。内容などどうでもいい、勝てばいいんだ、勝てば!ときつい口調で有無を言わせなかった。なのに今は内容にこだわる贅沢な自分がいる」との振り返りも投稿していた。

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