地震への備え「準備できていない」が7割 天災は忘れる“前”にやってくる【FNN世論調査】

2024年1月1日、最大震度7の揺れを観測した能登半島地震が発生、今もなお、避難生活を強いられる日々が続いている。また4月には、豊後水道を震源として愛媛・高知で震度6弱を観測した地震が発生した。

気象庁によると、愛媛と高知で震度6弱以上の揺れを観測したのは、現在の震度階級が導入されて以降、初めてとなった。この地震は、南海トラフ巨大地震の想定震源域内だったが、その後気象庁は、南海トラフ巨大地震とメカニズムが異なるとして、巨大地震が起きる可能性が急激に高まっているわけではないとの見解を示した。

地震への備え 7割超が“できていない”

こうした中、地震に対しどの程度、日頃の備えをしているかどうか世論調査で聞いたところ「備えができている」15.1%、「これから準備する」13.4%、「あまり準備できていない」49.2%、「全くできていない」21.5%となり、「あまり」「全く」準備できていないとの答えが70%を越えた。

これを地域別に見てみると、「備えができている」との答えが最も多かったのは、東日本大震災があった「東北」22.2%、と能登半島地震がおきたばかりの「北陸信越」21.2%となった。続いて「東海」18.6%、「中国」17.5%「北海道」17.4%、「九州・沖縄」15.8%となった。比較的、「備えができている」が少なくなって、「近畿」13.5%、「南関東」13.1%、「四国」12.4%、「北関東」11.8%、「東京」が最も少なく10.0%となった。

【地震への備え】
できている 15.1%
これから 13.4%
あまりできていない 49.2%
全くできていない 21.5%

【地震への備え(地域別)】
※できている・これから準備・できていない
北海道 17.4% 7.0% 75.7%
東北 22.2% 14.4% 63.3%
北関東 11.8% 12.0% 73.8 %
南関東 13.1% 13.2% 72.8%
東京都 10.0% 16.7% 72.1%
北陸信越 21.2% 15.1% 35.8%
東海 18.6% 17.1% 64.3%
近畿 13.5% 11.4% 73.8%
中国 17.5% 14.1% 68.3%
四国 12.4% 18.8% 68.0%
九州・沖縄 15.8% 10.1% 74.1%

(フジテレビ政治部デスク 西垣壮一郎)

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