【速報】幻の魚イトウ、命つなぐ春 北海道、産卵へ体染め遡上

日本最大級の淡水魚で「幻の魚」と呼ばれる絶滅危惧種イトウが産卵期を迎え、
北海道北部の川に遡上している。26日に小型のカメラで水中をのぞくと、雌が尾びれで器用に小石を飛ばして産卵床を作り、鮮やかな赤の「婚姻色」に染まった雄が何度も左右に位置を変えて産卵を促す様子も確認できた。イトウはサケ科で、過去に体長2・1メートルの個体が捕獲された記録がある。国内では北海道にのみ生息。環境省のレッドリストで絶滅の恐れが2番目に高い「絶滅危惧ⅠB類」に分類されている。

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