衆院補選最終盤、乙武洋匡氏のX投稿が波紋→削除 立憲民主党議員も怒りの「同姓同名」トラブル起きる

衆院東京15区補欠選挙(2024年4月16日告示・28日投開票)に無所属で出馬している作家の乙武洋匡氏(48)のX投稿が波紋を広げている。

「敢えて誤解を招く書き方を許しているのは、陣営の方針でしょうか」

乙武氏は4月8日に記者会見を行い、衆院補選への出馬を表明した。

波紋が広がっているのは、乙武氏が26日に投稿した「わたくし小沢一郎は、乙武ひろたださんを応援します 」としていたX投稿だ(現在は削除)。

その投稿は、「選挙期間につき、応援者が寄稿しています 」として、「編集者」の小沢一郎氏による応援のメッセージを掲載したnote記事のタイトルをそのまま引用したものだった。小沢氏は、1998年に出版された乙武さんのベストセラー『五体不満足』の編集者だ。

「小沢一郎」という名前は、立憲民主党の小沢一郎衆院議員と同姓同名であったことから、立憲の議員らから反発の声が相次いだ。

米山隆一衆院議員は「この小沢一郎さんは立憲民主党の小沢一郎議員ではなく、同姓同名の別人です 」と説明したうえで、「小沢一郎議員位の著名な人の同姓同名なら、通常その注釈を入れそうなものですが、敢えて誤解を招く書き方を許しているのは、陣営の方針でしょうか。『学生一人だからカイロ大学主席』に通じる残念なあり様です」と皮肉った。

元衆院議員の川島智太郎氏は「ハッキリ皆様にお伝え致します。衆議院議員の小沢一郎は乙武洋匡候補を応援しておりません 」と否定。

東京都議会議員の五十嵐えり氏も、乙武さんの投稿を引用し「※ 立憲民主党の小沢一郎氏とは別人です。相変わらず都民ファーストは卑怯すぎる 」と批判した。

小沢一郎衆院議員の事務所のXでも、一連の投稿をリポスト(拡散)。間接的に乙武氏を批判している格好だ。

こうした批判を受け、乙武氏は投稿を削除。「こちらは拙著『五体不満足』の編集者であり恩人である小沢一郎さんから応援メッセージを寄せていただいたものです 」と説明し、「一部の皆様から立憲民主党所属の小沢一郎議員と紛らわしいとのご指摘がありましたので、先のポストを削除、再投稿させていただきます」とした。

なお、投稿後、note記事のタイトルも「わたくし小沢一郎(編集者)は、乙武ひろたださんを応援します」と変更された。

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