「どんなことも華々しくしてしまう」自身に並ぶ大谷翔平の“7号ソロ”にロバーツ監督も感嘆!味方ベンチのブーイングは「彼も楽しんでいるようだった」

日本の偉才に指揮官も賛辞を惜しまない。

現地4月26日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「2番・DH」として先発出場し、第1打席で3試合ぶりの7号ソロを放つなど、4打数1安打1打点、1四球と活躍。同球団に所属する日本生まれの選手としては、最多本塁打記録を持つ現監督のデーブ・ロバーツ氏に並んだ。

敵地ファンのブーイングを鎮める豪快なホームランが飛び出したのは、初回1死走者なしという場面だ。ここでブルージェイズの先発右腕クリス・バシットと対峙すると、カウント1-1から投じられた3球目のスライダーを強振。これが打球速度96.1マイル(約154.7キロ)、飛距離360フィート(約110メートル)の豪快な先制アーチとなった。

ダイヤモンドを一周してベンチに戻ってくると、味方からもブーイングを浴びせられ、思わず笑顔を浮かべていた大谷。地元紙『Orange County Register』によれば、ロバーツ監督は試合後、「ダグアウトの仲間も彼にブーイングを浴びせていた。あれは面白かったし、彼も楽しんでいるようだった」とその様子を振り返っている。
また、敵地の大ブーイングに関しては、「あれが彼のモチベーションになったとは思わない」としながらも、「ショウヘイはどんなことも華々しくしてしまう」と称賛のコメント。この一発を皮切りに打線が爆発したチームは12対2で大勝しており、指揮官も「ここ5試合は、かなりいいマネジメントができている」と充実感をにじませていた。

なお、今季最長の5連勝と勢いに乗るドジャースは現在、17勝11敗。2位のサンディエゴ・パドレスに3.5ゲーム差をつけ、ナ・リーグ西地区の首位を走っている。

構成●THE DIGEST編集部

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