映画『E.T.』の俳優ドリュー・バリモアが先日、自身が初監督を務めた作品のウラ話を明かしました。
俳優活動だけでなく、映画の制作や監督も務めるドリュー。1990年代後半には、自身の映画制作会社を立ち上げています。
ドリューは先日、自身の冠番組『The Drew Barrymore Show 』で、制作会社の仲間からもらったアドバイスを振り返りました。
会社を立ち上げて初めて制作総指揮をとった作品『25年目のキス(Never Been Kiss)』でのこと。同作では、ドリューは監督を務めながら、役者としても出演しました。
ドリューが演じるジョジー・ゲラーは、恋愛経験のない25歳の新聞記者。高校生の実態をスクープするため、年齢を偽って高校に潜入し、さまざまな経験を通して成長していくラブ・コメディです。
同作品を制作する上で、ドリューはこんな“ダメ出し”をもらったのだとか。
「ある日、制作会社から電話がかかってきて、『悪いけど、あなたの役があまりにも似合っていない』って言うんです。それに対して、私は『大丈夫よ』って言った」
「でも彼らは、『ダメダメダメ…。絶対やりすぎだから』って引かないんです。だから(コメディタッチすぎる設定を)トーンダウンすることを余儀なくされました」
「しかも、私のエゴじゃなく情に訴えるようなことを言ってくる。『あなたがコメディのために、ここまで頑張っているのはわかっているから、情熱を失わないでほしいの』って」
「まっとうな主張でした。だから、少し巻き戻して撮影し直すことにしました」
ドリューは、映画監督として初めての同作品を絶対に成功させたい、そんなプレッシャーを感じていたと話します。
「当時、俳優が映画プロデューサーもやることを、みんなとても警戒していました」
「俳優だからといって、映画をプロデュースする方法を知っているとは限らず、ちゃんとお金を回せるのかという問題があったから」
「しかも、出演しながら映画のプロデュースを担当した作品がうまくいかなかった場合、もう二度と両立はできないと思っていました」
「だから映画の撮影中、とてつもないストレスを感じていました。この映画がうまくいかなかったら、もうチャンスはないと思っていたから。撮影は楽しかったけど、ずっと胃が締めつけられる感覚でした」
最後にドリューは、「ありがたいことに映画は成功し、信じられなかった」と当時の心境を振り返りました。
サムネイル:Getty Images
この記事は英語 から翻訳・編集しました。 翻訳:髙島海人