【新日本】内藤哲也 初参戦のジェイク・リーに貫禄勝利「またどこかで遊ぼうぜ」と早期再戦に意欲

低空ドロップキックでジェイク・リー(手前)を場外に落とす内藤哲也

新日本プロレス27日の広島大会で、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(41)がノアのジェイク・リーに底力を見せつけた。

LIJは現在「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と抗争中。そんな中で内藤は23日後楽園大会で、ドリラ・モロニーとのシングル戦の最中に乱入したジェイクにKOされていた。

この日の大会では鷹木信悟、辻陽太、高橋ヒロム、BUSHIと組み、ジェイク、デビッド・フィンレー、ゲイブ・キッド、クラーク・コナーズ、モロニーと5対5イリミネーションマッチで激突。新日本マット初参戦となるジェイクに注目が集まったが、広島カープをこよなく愛する内藤にとって、広島は〝ホーム〟だけに負けられない。何とカープのマスコットキャラ・スラィリーとともに入場し、会場を大いに沸かせた。

両チームから続々と脱落者が出る中、最後は内藤とジェイクが一人ずつ残って雌雄を決する展開に。エプロンに立たされたところでFBSを狙われあわやオーバー・ザ・トップロープの危機に陥った内藤だったが、これを間一髪で回避する。ジェイクとのエプロンでの攻防を水面蹴りで制すると、即座にリングに戻り低空ドロップキックを発射。ジェイクを場外へ突き落とし、オーバー・ザ・トップロープで失格に追い込んだ。

一人残りでLIJに勝利をもたらした内藤は、リング上でマイクを握ると「ここ広島は俺のホーム。やっぱ俺、マツダスタジアムで試合したいわ。まあただ、俺がやりたいって言ってるだけで、正式決定じゃないけどね。そこはトランキーロ、あせらずに新日本プロレスからの発表をお待ちください」と野望を激白。代名詞の「デ・ハ・ポン!」大合唱で大会を締めくくると、スラィリーもリングに招き入れ拳を突き合わせた。

バックステージではスラィリーと〝ヒーローインタビュー〟を敢行しつつ、2022年12月のドラディション代々木大会以来となるジェイクとの再会を振り返った。「彼の名前はもちろん知ってたし、こうしてリングで戦えることを俺は待ち望んでたよ。やっと来たか。今日はそんなに長い時間リングで戦うことはなかったけど、ジェイク・リーもよほど俺のことが気になるようだね。じゃあまたどこかで遊ぼうぜ」とメッセージを送った。

一方のジェイクは「冷静になれ…クソっ! なれるか!」と悔しさをあらわに。「おい内藤! あれで勝ったと思うなよ。私からガッツリ(3カウントを)奪ってみろ。私はまたいつでもどこでもやっていくからな」と早期の再戦を誓っていた。

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