第２週終了時点で明大、法大、早大、慶大の４校が勝ち点１を獲得。優勝へ向け、勝ち点を落とすわけにはいかないこの試合、慶大は法大との１回戦に臨んだ。３回に本塁打を打たれ、先制点を奪われた慶大だったが、４回に法大バッテリーのミスを逃さない水鳥遥貴（商４・慶應）の好走塁で同点に追いつく。さらに続く５回は主将・本間颯太朗（総４・慶應）がレフトスタンドへ本塁打を放ち、勝ち越しに成功。このまま逃げ切りたい慶大だったが、６回に逆転を許す。その後も小刻みに失点し、２ー６の４点差をつけられ、今季初黒星となった。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 法大 0 0 1 0 0 2 1 1 1 6 慶大 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2
◆慶大打撃成績
1 2 3 4 5 6 7 8 9 １⑦古野幹 左安 ・・ 右飛 ・・ 中飛 ・・ 三振 ・・ ・・ ２⑤本間颯太朗 中飛 ・・ 遊ゴ ・・ 左本 ・・ 三振 ・・ ・・ ３⑥水鳥遥貴 左飛 ・・ ・・ 一安 左安 ・・ 三ゴ ・・ ・・ 🈱今泉将 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ２坪田大郎 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ４③清原正吾 三振 ・・ ・・ 遊安 三ゴ ・・ ・・ 捕飛 ・・ ５⑧横地広太 ・・ 一ゴ ・・ 三振 ・・ 死球 ・・ 二飛 ・・ ６⑨常松広太郎 ・・ 三振 ・・ 三振 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 🈱真田壮之 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 三振 ・・ ・・ ・・ ２森谷史人 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 三振 ・・ ７④斎藤快太 ・・ 左安 ・・ 四球 ・・ 左飛 ・・ ・・ 三振 ８②森村輝 ・・ 三振 ・・ 三飛 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 🈱９権藤大 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 二ゴ ・・ ・・ ・・ 🈱佐藤駿 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 三振 ９①外丸東眞 ・・ ・・ 三振 ・・ 遊ゴ ・・ ・・ ・・ ・・ １沖村要 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 🈱二宮慎太朗 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 四球 ・・ ・・ １小川琳太郎 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ １広池浩成 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 🈱林純司 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 左飛
◆慶大投手成績
投球回 打 者 投球数 安 打 本塁打 四死球 三 振 失 点 自 責 外丸東眞 ５⅔ 24 89 6 0 2 1 3 2 沖村要 1⅓ 26 26 2 0 1 0 1 1 小川琳太郎 ⅓ 3 9 3 0 0 0 1 1 広池浩成 １⅔ 7 29 1 0 2 0 1 1
３週目を迎えた六大学リーグ戦。試合開始時は曇天に空が覆われたが、選手たちの掛け声やファン、応援団の声援で神宮球場は賑わっていた。雨がポツポツと感じられる中始まったこの試合、慶大先発・外丸東眞（環３・前橋育英）の第１球が死球に。その後２人を打ち取るも三塁まで進まれる。いきなりのピンチだったが、それに臆することなく４人目の打者を打ち取り、得点は与えなかった。その裏、慶大打線が迎え撃つのは、法大のエース・篠木健太郎（営４・木更津総合）。古野幹（理工４・岸和田）が出塁するも、後続が続かず１回は終了した。
２、３回は斎藤快太（商４・県立前橋）や常松広太郎（政３・慶應湘南藤沢）の好捕が目立つも、外丸が本塁打を浴び、先制を許してしまう。打線も篠木の前に得点圏まで走者を進めることができず、苦しい展開が続いた。しかし４回、先頭の水鳥が内野安打で出塁。続く清原正吾（商４・慶應）も相手の失策を誘い、思わぬ形で無死一、三塁のチャンスが訪れた。このチャンスをものにしたい慶大は２死後、暴投の隙を見逃さなかった三塁走者・水鳥が果敢に本塁を狙う。見事セーフになり、泥臭く同点に追いついた。
５回、外丸が三者凡退で抑えると、本間が主将の矜持を見せつける左翼スタンドへの本塁打を放ち、ついに逆転。しかし逆転の興奮も束の間、６回からは法大の猛攻を受けることとなる。４本の安打を打たれ、森村輝（総３・小山台）の失策もあり、一挙２点を奪われ逆転を許した慶大。ベンチは外丸を降ろし、沖村要（商２・慶應）をマウンドへ送る。その後の満塁のピンチは切り抜けたが、７、８、９回は小川琳太郎（経３・小松）、広池浩成（経２・慶應）と投手をつなぐも各回１点ずつ失う。この間、慶大打線は法大中継ぎ陣を前に得点圏まで走者を進めることができず、最後は林純司（環１・報徳学園）が左飛に倒れ、試合が終了した。
試合序盤はエース対決の中で、両チームに本塁打が生まれ、好捕も見られる投手戦が展開されたが、後半は打線のつながりをはじめ、投打ともに課題が散見された。今試合は敗北を喫したが、勝ち点獲得にはまだ希望が見えるため、投打共に修正を加え何としても勝利を掴み取りたいところだ。
（記事：岡澤侑祐、写真：塩田隆貴、加藤由衣、ウジョンハ、大泉洋渡）
