レバークーゼンが3戦連続土壇場弾で開幕からの無敗継続! 伊藤フル出場シュツットガルトは2点先行も逃げ切れず【ブンデスリーガ】

[写真:Getty Images]

ブンデスリーガ第31節、レバークーゼンvsシュツットガルトが27日にバイ・アレーナで行われ、2-2のドローに終わった。なお、シュツットガルトのDF伊藤洋輝はフル出場、MF原口元気とDFチェイス・アンリの出場はなかった。

前節、ドルトムントとの激闘を後半アディショナルタイムの劇的なゴールで1-1のドローに持ち込み、開幕からの無敗継続に成功した王者レバークーゼン。週明けにローマとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える中で臨んだ上位対決ではサスペンションのジャカ、ヴィルツをベンチスタートにした以外、主力を起用した。

一方、3位のシュツットガルトはチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へまい進する中、前節はブレーメンに敗れて12試合ぶりの黒星。その敗戦からのバウンスバックを図った王者との一戦では伊藤やギラシー、ウンダブがスタメン起用となった。

互いにやや慎重な入りを見せたものの、序盤はレバークーゼンが優勢に進めていく。だが、14分にはステルギウの正確な右クロスをボックス中央のギラシーが頭で合わせ、両チームを通じて最初の決定機を作った。

互いに決定機まであと一歩という状況が続く中、29分にはレバークーゼンに決定機。相手のハイラインの背後を取ったグリマルドがボックス内に持ち込んでシュートを放つ。さらに、GKニューベルがはじいたボールにシックが詰めたが、これを枠に飛ばせない。その後、より相手陣内深くでプレーを続けたレバークーゼンだが、前半のうちにゴールをこじ開けるには至らなかった。

ゴールレスで折り返した後半は前半とは打って変わってオープンな展開に。立ち上がりの47分、ルウェリングが絶妙な動き出しで最後尾のアントンからのフィードに抜け出してボックス右から右足シュート。これがGKフラデツキーに当たって左ポストを叩くと、こぼれに反応したヒューリッヒが角度のないところから見事なダイレクトシュートを右隅に流し込んだ。

敵地で先制に成功して勢いづくシュツットガルトは57分、相手ボックス手前でアンドリッヒとの球際を制して入れ替わったウンダブが正確なシュートをゴール左隅に流し込み、2点目まで奪い切った。

この連続失点で厳しくなったレバークーゼンだが、62分には左サイド深くにドリブルで持ち込んだインカピエを起点にボックス手前のグリマルドからボックス内で足元にパスを受けたアドリが見事な左足シュートをゴール右下隅に突き刺し、反撃の狼煙を上げるゴールを挙げた。

この1点でようやくエンジンがかかったホームチームはここから攻勢を強める。そして、直後の65分にはアドリのミドルシュート、そのこぼれに反応したホフマンと続けて決定的なシュートを放ったが、これはGKニューベルが驚異的な反射神経ではじき出した。

その後、74分にはホフマンとシックを下げてヴィルツ、ボニフェイスと切り札を投入したホームチームは攻勢を強めていくが、粘る相手の守備に苦戦。攻め切れない状況が続くまま、時間だけが過ぎていく。

それでも、ギラシーらの決定機を凌いで1点差のまま5分が加えられたアディショナルタイムに突入すると、公式戦3試合連続で土壇場での圧巻の勝負強さを発揮した。

96分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのヴィルツがゴール前に鋭いクロスボールを入れると、ゴール前での混戦からインカピエが身体に当ててマイナスに落としたボールを、アンドリッヒが左足ボレーで蹴り込んだ。

そして、このラストプレー弾で2-2のイーブンに戻った試合は直後にタイムアップを迎え、またしても驚異的な勝負強さで開幕からの公式戦無敗記録を46試合に更新したシャビ・アロンソのチームは、3戦連続ドローも良い形でローマとの大一番初戦に臨むことになった。

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