大谷翔平が花巻東の先輩・菊池雄星から打球速度192キロを計測する爆速適時打! ドジャースは2試合連続二桁安打で6連勝。貯金は今季最多の「7」

現地4月27日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でトロント・ブルージェイズと対戦した。大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場し、第2打席に打球速度119.2マイル(約191.8キロ)を計測する爆速打を放ち5打数1安打1打点。チームは2試合連続の二桁安打と打線が絶好調で6連勝を飾り、貯金を今季最多の「7」に伸ばした。

ブルージェイズの先発は菊池雄星が3勝目を目ざし、今季6度目の登板。先頭打者のムーキー・ベッツにストライクが入らずカウントを悪くすると、5球目の速球を弾き返され右三塁打。いきなり先制のピンチを招き、岩手・花巻東高の後輩にあたる大谷を迎える。

前日に引き続き大きなブーイングを浴びて打席に入った大谷。ファウルをはさみカウント1-2とした5球目、156キロの速球に詰まり二ゴロに倒れた。後輩を抑えた菊池だったが、3番フレディ・フリーマンに左犠飛で1点を与えた。

第2ラウンドは、早くも2回に訪れる。菊池は連続ヒットで1死一、三塁にランナーを背負うと、中安打で失点。なおも2死一、三塁のピンチで再び後輩と対峙。2ストライクから2球続けてスライダーを見極め、迎えた5球目。菊池が投じた渾身の158キロの直球を大谷はスイング。あっという間に右翼線に到達した打球は、今季メジャー最速を計測。さらに大谷自身の自己最速を記録する痛烈な右適時打を放ち、2点目を追加した。

3度目の対戦はドジャース4点リードの4回1死一塁の場面。これ以上の失点を避けたい菊池はスライダーを中心に攻めてカウント2-2と追い込むと、最後は真ん中低めのカーブに大谷のバットが空を斬り三振。続くフリーマンを二ゴロに打ち取り、日本人左腕がなんとか踏ん張った。

菊池は6イニングまで投げ、91球で降板。ドジャース強力打線に9安打を浴び4失点。三振はわずか3つ。大谷との対決は3打数1安打だった。
菊池が降板後、大谷の4度目の打席は内野ゴロだったがセカンドが悪送球で出塁。このあと大谷は三塁まで進塁したが得点ならず。9回の第5打席は左中間の深いところまで打球を放ったが、左飛に終わった。

ドジャースはその裏、守護神のエバン・フィリップスが登板。味方の失策がきっかけで1点を失ったが、後続を抑えて4対2で勝利。今季8セーブ目を挙げた。

構成●THE DIGEST編集部

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