【ボーカリスト琴音の音楽旅】春の渋川、水戸とプチ北関東ツアー、温泉もしっかり満喫しました

by 琴音

仕事の合間にレトロな温泉宿に宿泊

寒い冬が去り、暖かくなってきた関東地方ですがたまに暑過ぎて初夏の陽気を感じる日もあり。季節の移り変わりを楽しめる季節になりました。

普段、歌手活動をしている筆者ですが今回は群馬県渋川にある「日本シャンソン館」、茨城県水戸にあるJAZZライブハウス「Girl Talk」と続けて出演することになり偶然にもプチ北関東ツアーのようなスケジュールとなりました。

こうなったら群馬の温泉にでも1泊していった方が身体も楽だし時短では!? ということで温泉宿を予約して、春のプチ北関東ツアーに出かけました。

まずは日本にいながらフランスを感じられる日本シャンソン館でのコンサート

都内の自宅からクルマで出発し、群馬県渋川にある日本シャンソン館へ。前に出演した際にもこちらの連載で記事にしていますが、春に行くのは初めてです。
さまざまな花が咲くお庭もまだ少し冬の気配が残っていましたが、強風にも負けずに生命の息吹を感じさせてくれました。

ここはフランス?と思わせてくれる日本シャンソン館
映画「巴里祭」に出てくるカウンターと同時期のバーカウンター
ベルエポックを彷彿させるシャンソニエ(ホール)
1階にはルーブル美術館のピラミッドを縮小したオブジェ
レコードや貴重な衣装の展示も
CDの購入もできるミュージアムショップ

ホールにて軽くリハーサルをし、本番までの間にミュージアムショップやカフェでのんびりランチ。この併設のカフェの食事が美味しいので、訪れると必ず何か食べてしまいます。

シャンソンの曲名にちなんだブレンドハーブティーもあり今回は「愛の讃歌」を注文してみました。タラのバターレモンソースとスフレを美味しくいただき、いざ本番!

ピアノの日野香織さんとは初共演でしたが、本番直前に同い年ということが発覚し息の合った演奏になりました。群馬、埼玉、栃木県からのお客さまもいて皆さまに温かく聴いていただきました。

見た目もかわいいカフェ「ロゾー」
内装や外観からパリのカフェにいるみたい
ふわふわのスフレはまるで雪のよう
ブレンドハーブティー「愛の讃歌」
タラのバターレモンソース
初対面のピアニスト日野香織さんとともに

ひと仕事終えて古民家のおそば屋さんで腹ごしらえ

ひと仕事終えて日本シャンソン館をあとにし、歌ったらお腹が空いたので近くのおそば屋さん「そば茶屋 中しま」で食事することにしました。私はうどんが食べたかったので天ぷらうどん、スタッフとして同行してくれた家族は天ぷらそばを注文。

古民家とのどかな景色に癒されて、冬には稼働していたのか? 薪ストーブがいい感じ。ぷりぷりのおうどんをサクサクの天ぷらとともにいただきました。

お腹いっぱいになり、この夜は次の茨城県水戸でのライブに備えて温泉宿を予約済だったので渋川から吾妻方面に移動して「鳩の湯 温泉三鳩楼」に向かいました。

そば茶屋 中しま
古民家と薪ストーブが素敵
名物の舞茸天ぷらでうどんを頼みました

レトロな雰囲気が最高! 「鳩の湯温泉 三鳩楼」の温泉でゆったりリラックス

三鳩楼に到着するやいなやレトロな外観が素敵過ぎてワクワク度は頂点に。なかに入り受付をしていても調度品のどれもが古めかしくて本当に素敵。まさに明治時代にトリップしたような気分。

フランスから日本の明治時代に、と忙しい1日ですが好きなものに囲まれて贅沢な1日。お部屋はこじんまりとしていますが、天井が高くて狭苦しい感じはしません。よくお掃除されていて気持ちのよいお部屋でした。

早速温泉でゆっくり温まりこの日はバタンキュー。気付いたら熟睡していました。

翌朝スッキリ目覚めて、朝風呂に入り朝日を浴びてエネルギーチャージ。浴衣を着て朝食会場に向かうと、和朝食ですが飲み物にコーヒーもありうれしいサービス。しかし、旅館の朝ごはんって何でこんなにテンション上がるんでしょうか。すべて手作りのおかずたちは素朴なお味、白ごはんがとにかく美味しくておひつにあったご飯はすべて食べ切ってしまいました。

しっかりと栄養を摂って次の現場、水戸に向かいます。気持ちのよいお天気で春の陽気を感じながらのドライブ、本番までに心もウキウキ弾むように出演ライブハウス「水戸ガールトーク」に到着しました。

明治時代の趣を残した味のある内装と入り口
お部屋も水回りもレトロでかわいい
手作りがうれしい和定食にお茶だけではなくコーヒーも

水戸ガールトークに初出演! 絶品ラーメンを食べて元気に歌いました

水戸ガールトークに到着し、まずはリハーサル……と思いましたがガールトークの下の階にあるラーメン店「中華そば たてしな」が美味しいと評判なのでまずはそのお味を試してみることに。

ガールトークは普段はジャズのお店ですが、今回は水戸を中心に音楽活動をしているシャンソン歌手、安達由美さん企画のシャンソンライブなのです。ピアノの鈴木史門さんは都内で私とよく共演していて、そのライブを聴いてくださった安達由美さんから史門さんと一緒に演奏してみたい!ということでこの日のピアノは鈴木史門さんに決定。

声がしっかり出るようにまずは食事から!と言い訳をしつつたてしなの店内に入ります。

シンプルなメニューのなかから、初めてなのでまずは「ラーメン」にトッピングでメンマを注文してみました。メンマがこれまた美味しい!

プリプリの麺と鶏ガラ醤油のスープがキリッとお互いを引き立て合い絶妙なハーモニーを奏でます。夜の演奏もこんなふうにいったらいいな、と思いつつあっという間に完食。美味しいものってどうしてすぐなくなってしまうんでしょう。

絶品ラーメンに舌鼓を打ち、続いてはリハーサルしてお仕事モードに。リハが終わり着替えをしてお客さまが入場し、気がつけば本番の時間になっていました。

水戸からのお客さま、都内からわざわざお越しいただいたお客さまとにぎわう店内のなかで安達由美さんのほのぼのしたトークに可憐な歌声、私はギャグを飛ばしつつのトークに暗黒な世界観のシャンソンなど……。お客さまはめまぐるしい世界観の変化に大変だったかもしれませんが、終演後に私のCDもたくさんご購入いただきお喜びいただけたようです。

終演後はお店の名物の「ミートソースグラタン風スパゲッティ」もいただきビールで乾杯! この一杯が何よりも美味しい~。ガールトークは食事もお酒も美味しいので、ぜひお店で食事がオススメです。

安達由美さんは次回、ガールトークへの出演は6月16日に決定しているそうです。帰り道はピアノ鈴木史門さんにも都内まで我が愛車に乗っていただき、家族の運転で居酒屋のような雰囲気で帰路につきました。

日本シャンソン館、水戸ガールトークと偶然にもプチ関東ツアーとなりましたが便乗して温泉に泊まったりリフレッシュも兼ねた旅になりました。各地のお客さまがとにかく温かくて、歌っているこちらが元気をもらってしまいました。皆さまの優しさに感謝です。

コロナも落ち着いてきて、また日本全国で歌えるのを楽しみに都内での活動も頑張ります! 次はどんなところに旅に行けるか楽しみです。

中華そば たてしな
熱唱中の私
いつもエレガントな安達由美さん
最後は仲良く2人で
名物のミートソースグラタン風スパゲッティ

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