GWに“当たり”のゲームを遊びたい! 財布にノーダメで好みを確認できる「2024年新作」の体験版6選

GWに“当たり”のゲームを遊びたい! 財布にノーダメで好みを確認できる「2024年新作」の体験版6選

多くの人が待ち望んだゴールデンウィークが始まり、早速ゲームに興じている姿をSNSなどでよく見かけます。また一方で、この機会に遊ぶ新たなゲームを探したい人も多いことでしょう。

GWは、特に社会人にとって貴重な長期連休。ボリュームのあるゲームもじっくり楽しめる貴重なチャンスです。だからこそ、自分の好みに合う“当たり”のゲームと出会いたいものです。

しかし「ゲームの当たり外れ」は、なかなか難しい問題です。本当の意味で「誰でも必ず楽しめるゲーム」というものは存在せず、どんな名作であっても相性が合わない人は必ずいます。個人の好みに左右される部分も多く、「世間で高評価だから」という理由だけで決めつけることはできません。

かといって、気になるゲームを片っ端から買っていたら、財布が軽くなるどころでは済まず、生活にも影響を及ぼしかねません。ですが、「自分の好みに合うかどうか」を「財布にノーダメージ」で調べる手がひとつだけあります。それは、体験版によるお試しプレイです。

体験版で遊べる範囲は限られますが、ゲームシステムの基本的な部分や、その作品のプレイ感を確かめられる場合が多いので、自分にとっての「外れ」を避けやすくなります。また、情報だけではピンと来なかったのに、体験版で遊んだらすごくハマった、という出会いも時にあります。

実機とオンライン環境さえあれば、誰でも無料で楽しめる体験版。今回は2024年に発売された新作を対象に、その体験版を6本厳選してお届けします。いずれも話題作ばかりなので、未チェックの体験版があればぜひプレイしてみてください。

■『グランブルーファンタジー リリンク』体験版:PS5/PS4

一大ヒット作となった『グランブルーファンタジー』の世界観や登場人物を踏襲し、アクションRPGに落とし込んだ『グランブルーファンタジー リリンク』が、今年の2月1日に発売されました。初報から長く待たされたタイトルですが、その期待を上回る完成度に、『グラブル』ファン以外からも高く評価されています。

本作が持つ特徴のひとつは、プレイアブルキャラクターの多さ。戦闘中は基本的に4人の仲間を編成して戦いますが、そのパーティに加えられる人数は、発売日時点だけで20人近くおり、アップデートで更に追加されました。キャラごとに使用できるスキルも違い、立ち回りも大きく変化するほど。それぞれ異なる手応えや爽快感を与えてくれます。

そんな本作の体験版では、11人ものキャラクターを実際に動かすことができます。また、ストーリーの一部がプレイできるほか、3つのクエストへの挑戦、インターネット経由でのマルチプレイなども体験可能です。

『グラブル リリンク』はファンアイテムに留まらず、良作のアクションRPGとして確立しており、その魅力の一端を体験版で楽しめます。残念ながら体験版のデータは製品版に引き継ぎできませんが、ストーリーやクエストの達成状況に応じて製品版で報酬が受け取れるため、製品版プレイ予定の人も体験版に触れる価値アリです。

■『ファイナルファンタジー7 リバース』体験版:PS5

初代PS時代の名作『ファイナルファンタジー7』を3部作で蘇らせるリメイクシリーズが展開中。その2作目にあたる『ファイナルファンタジー7 リバース』が2月29日に発売され、こだわりの原作再現から独自要素まで、多彩な魅力でプレイヤーを虜としました。

特に驚かされたポイントのひとつは、そのボリュームです。1作目は舞台がミッドガルに限られていたこともあり、RPG的な探索要素は少なく、大作に相応しいボリューム感かどうか意見が分かれました。

しかし本作は、最初の村からミスリスマインにたどり着くだけでも、フィールドの探索や寄り道を楽しむだけで7~8時間は軽く吹き飛びます。またプレイ中も単調な時間はなく、「あれやろう」「これがしたい」といった小さな目的とその達成が常にあり、プレイ意欲が途切れない没入感を味わわせてくれます。

本作の体験版では、ストーリー上で非常に重要な、ニブルヘイムの魔晄炉調査がプレイできます。クラウドだけでなく、セフィロスを直接操作できるパートもあるので、バトルの醍醐味を伝説の英雄の力でお楽しみください。

またニブルヘイム編をクリアすると、フィールド探索の一部を味わえる「ジュノンエリア」編が解放されます。本作のフィールドはどのように楽しめるのか、その一端をご覧ください。

なお、体験版の「ジュノンエリア」編は、製品版の「ジュノンエリア」と比べても探索できる範囲がかなり限られています。ボリュームに関しては、いい意味で参考にならないので、その点ご安心ください。


■『ユニコーンオーバーロード』体験版:スイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S

アトラス×ヴァニラウェアによる完全新作『ユニコーンオーバーロード』が、3月8日に発売。ヴァニラウェアといえば、『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン』、『朧村正』といったアクションRPGなどの代表作で知られています。また近年では、ミリオンヒットとなった『十三機兵防衛圏』も記憶に新しいところです。

ですが本作は、同社にしては珍しいシミュレーションRPG。このジャンルは、1戦1戦が長めで、拮抗する戦力をぶつけ合い、徐々に戦局を有利に運ぶ作品が一般的ですが、そうした通例とは真逆に思えるほど1戦が短く、小規模な戦いなら数十秒でクリアできる場合もあります。

しかも本作は、戦闘時間の短さとゲーム性の奥深さを両立。クラスごとの相性を視野に入れた編成、スキルの発動条件を細かく設定できるシステム、装備品も含めたシナジーを考慮に入れた戦略など、戦いの流れを事前に組み立てる醍醐味はまさにシミュレーションRPGです。その王道的な楽しさを、独自性の高いシステムと結びつけることに成功しています。

本作の体験版は、その魅力をたっぷりと味わえる「序盤まるごと体験版」です。その名からも分かる通り、序盤を約5時間プレイすることができます。物語の本筋を追うもよし、戦う方面を任意で選んで自由に戦線を広げるもよしです。

しかも体験版のセーブデータを製品版に引き継げるのも、嬉しいポイントのひとつ。戦略にどっぷり漬かるGWを過ごしたい人には、うってつけの作品です。

■『プリンセスピーチ Showtime!』体験版:ニンテンドースイッチ

ここまで骨太なゲームが続いたので、続いては気軽に楽しめるアクション作品を紹介します。「マリオ」シリーズのレギュラーで、様々な作品でその姿を見ることができるピーチ姫。そんな彼女が主役となるアクションゲーム『プリンセスピーチ Showtime!』が3月22日に発売されました。

突如現れた「グレープ劇団」に乗っ取られた「キラメキ劇場」を救うべく、各舞台に合わせた衣装を身にまとったピーチ姫が、まさしくショータイムな活躍を見せてくれます。

ピーチの衣装は数多く用意されており、強力な蹴りで戦うカンフーの達人、証拠を集めて犯人を突き止める探偵、草むらや水の中に身を隠す忍者、縄を巧みに使うカウガールなど、枚挙に暇がないほど。しかも身に着けるのはピーチ姫なので、いずれも華やかで見ごたえのあるものばかりです。

体験版では、華麗な剣さばきで敵を圧倒する「剣士ピーチ」と、ケーキをデコレーションする「パティシエピーチ」がプレイできるステージをそれぞれ体験できます。

使うボタンは少なめなので誰でも楽しめて、しかもピーチ姫の多彩なアクションが繰り出せる『プリンセスピーチ Showtime!』。まずは体験版で、その魅力に触れましょう。


■『サガ エメラルド ビヨンド』体験版:スイッチ/PS5/PS4/Steam

ゲームボーイソフトとして始まった『サガ』シリーズは、時代と共に様々なプラットフォームに進出し、様々な進化を遂げてきました。新たな要素を取り入れることが多く、また一般的なRPGとは異なる路線で発展し続けたため、唯一無二のRPGと称しても過言ではありません。

そんな『サガ』シリーズの完全新作『サガ エメラルド ビヨンド』が、GW近づく4月25日に登場しました。本シリーズは、ここ数年も活気があったものの、リマスター化が多かったので、まったく新しい『サガ』だからこそ、連休を活かしてとことん楽しみたいものです。

ですが、個性的な作品だけに、事前に相性は確かめておきたいところ。幸い、スイッチにPS5/PS4、そしてSteamと、幅広いプラットフォームに向けて体験版が配信されており、アクセスしやすい環境にあります。

ただし、スイッチは「アメイヤ編」、PS5/PS4は「御堂綱紀編」、Steamは「ディーヴァ ナンバー5編」と、プレイできる内容が全く異なります。もちろん製品では、この3人に加え、残りの3人2組の主人公も選択可能ですが、体験版ではゲームハードごとに体験の内容が決まっているので、その点ご注意ください。なお、セーブデータは製品版に引き継げます。

■『ステラーブレイド』体験版:PS5

文字通りの意味でGW直前と言える、4月26日に販売が開始された『ステラーブレイド』は、PS5専売のアクションRPGです。地球の奪還を目指して戦う「イヴ」となり、過酷な戦場をその身ひとつで駆け抜ける緊張感や、難敵を打ち倒す達成感などがゲーム性の醍醐味です。

女性が主人公のアクションRPG自体は数多くあるなか、そうした作品と比べると難易度は全体的に高め。モーションは滑らかで軽快ですし、操作感も上々ですが、パリィやガードからの反撃や、敵の体幹を崩す戦い方が重要なので、いわゆる“死にゲー”に近いプレイ感かもしれません。

また、グラフィックも秀逸で、特にイヴの描き込みからは徹底的なこだわりを感じるほどです。1本1本まで見えそうな髪や、ボディスーツのコマからディティール、ポニーテールの長さまで選択可能な徹底ぶりは、まさしく一見の価値ありです。

手応え満点なゲーム性から際立ったビジュアルまで、一端とはいえ体験版で直接味わえるのは非常に助かります。遊び甲斐のあるバトルなのは確かですが、難易度的に万人向けとは言えないため、『ステラーブレイド』が気になる人もまずは体験版に触れてみましょう。こちらも、セーブデータを製品版に引き継げます。


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