子どもの進学進級などは親にとって喜ばしいことだが、それにともない、保護者が学校行事へ参加することも増え、それを負担だと感じることも増える。そこで今回は子どもがいる30~50代の男女100人に「親が勘弁してほしいと思う幼稚園、保育園、学校の行事」について聞いてみた。
第7位(2.0%)は、運動会。
子どもたちが主役の運動会だが、子どもが幼稚園、保育園、低学年だと、保護者が参加する競技もあり、それが恥ずかしいという親もいる。特に学生時代から運動音痴の人にとっては苦痛でしかないかも。
「体力がなく、保護者として競技への参加が難しい」(57歳/男性/営業・販売)
「親子で走る競技があり、運動が苦手な私は子どもを道づれにダントツの最下位を獲得する羽目になった。恥ずかしいやら悔しいやら情けないやら、父親の面目丸つぶれで地獄そのものだった」(56歳/男性)
第6位(5.0%)は、入学・卒業式などの式典。
入学・卒業式などの式典は、学生生活の節目となる華々しい行事で、親にとっても子どもの成長を目の当たりにできる瞬間。しかし、ちょうど年度切り替えの時期で仕事も繁忙期、休みを取るのが困難な人もいる。入学・卒業式に親が出席することは当たり前という風潮はまだまだ強く、親が参加しなかったらかわいそうという目で見られてしまうかもなど、子どもだけでなく、親も心理的に負担を感じてしまう。
「1日時間を取られるから」(42歳/男性/総務・人事・事務)
「準備が大変だから」(53歳/男性/営業・販売)
「わざわざ式をしなくてもいいと思う」(50歳/男性/営業・販売)
「仕事を休めないから」(56歳/男性)
■第4位は懇談会、第5位は家庭訪問
第5位(7.0%)は、家庭訪問。
家庭訪問は、先生が家庭での生徒の様子を知るために保護者と話したり、家の場所や家庭環境を知ることなどが目的。子どものためには有意義なこともあるが、迎える側としては事前の掃除が面倒だったり、プライバシーの問題から家庭に立ち入られたくないという人もいる。両親がフルタイムで働いている人場合は、そのために仕事を早く切り上げたり、休まなければならないことも“勘弁”と思うポイントかもしれない。
「家の様子を見られるのが苦痛」(51歳/男性/総務・人事・事務)
「家を片づけなくてはならない」(48歳/女性/主婦)
「前もってお茶やお菓子を用意するなど、気を遣う」(55歳/女性/主婦)
「家庭に来られるのは困る」(40歳/男性)
「コロナ禍のときはなくなってホッとしていたのに、また再開し始めた」(51歳/女性/主婦)
第4位(8.0%)は、懇談会。
主に授業参観の後に開催される懇談会は、先生が子どもたちの様子を報告したり、保護者同士の交流、話し合いが行われる。なにか問題があったときなどの情報共有などには役立ちそうだが、普段ほとんど交流がない保護者同士だと、ただただ気まずい時間になってしまいそう。
「親同士では年齢差があるため、考え方も違うから」(53歳/男性)
「相性が良くない人もいる」(39歳/男性)
「話すことがない」(44歳/男性/金融関係)
「必要性が感じられないから」(38歳/女性/主婦)
「いろいろとしがらみがあり大変だから」(51歳/男性/営業・販売)
■「親が勘弁してほしいと思う幼稚園、保育園、学校の行事」ランキング
1位 保護者会・PTA活動
2位 部活動のお世話
3位 バザー
4位 懇談会
5位 家庭訪問
6位 入学・卒業式などの式典
7位 運動会