クレジットカードの支払いが遅れてしまいました。クレカ払いにしている公共料金などの支払いも全部、「延滞」になってしまうのでしょうか?

クレジットカードの支払いが遅れると利用停止となる可能性が高い

クレジットカードの支払いが遅れると、利用停止の措置を取られる可能性が高いです。その際に、電気や水道、ガス、電話などの公共料金の支払いをクレジットカードにしている場合は注意してください。公共料金の支払いも延滞扱いと見なされてしまうからです。

延滞を解消すればクレジットカードを利用再開できる場合が多い

クレジットカードの支払いが遅れて利用停止になったとしても、契約そのものを解除されたわけではありません。延滞を解消すれば、クレジットカードの利用再開が可能だからです。

延滞を解消する際には、金融機関口座から翌月分と合わせて引き落とし、クレジットカード会社が指定する金融機関口座へ振り込む、払込票を使用してコンビニなどで支払うなどの方法があります。

クレジットカード会社によって異なるため、ご利用のカード会社の指示に従ってください。ただし、支払手続きを行ってからクレジットカード会社が入金を確認するまでに時間を要するため、すぐに利用再開にならない点に注意しましょう。

クレジットカードの支払いが遅れた場合に起こるリスクとは?

公共料金などの支払いが延滞扱いになるだけでなく、クレジットカードの支払いを延滞すると以下のようなリスクが起こります。

__1\. 信用情報機関に延滞の履歴が残る
2. クレジットカードの利用停止
3. 遅延損害金が発生
4. メールや電話、はがきなどによる督促
5. 強制解約と未払金の一括請求、財産の差し押さえなど__

支払日にクレジットカードの利用料金が指定した金融機関口座から引き落とされなかった場合、翌日以降に利用停止の措置を取られます。原則として支払いが完了するまではクレジットカードの利用ができません。

また、クレジットカードの支払日の翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、支払いが遅れたことに対するペナルティーの一つです。遅延損害金は、支払いが完了するまで発生し「滞納額×遅延損害金の年率(%)÷365(日)× 滞納日数」で計算します。

クレジットカードの支払いが遅れてから数日~1ヶ月以内に、メールや電話、はがきによる督促が行われます。その他にも、クレジットカードの支払いが遅れたことは、信用情報の履歴に残り、一定期間は削除されません。

早い段階で支払いが遅れているクレジットカードの利用料金を支払えば、大きなトラブルには発展しない可能性が高いです。しかし、長期にわたって支払いが行われていない場合は、クレジットカードの強制解約と未払金の一括請求、財産の差し押さえといったトラブルに発展するでしょう。

財産の差し押さえは、給料や預金を対象にすることが多いです。そのため、家族だけでなく勤務先に差し押さえられた事実を知られることを避けられません。

公共料金の支払いが延滞扱いになる、遅延損害金といった無駄なお金を払いたくない人は、定められた支払日を正しく守る、管理することが求められるでしょう。

クレジットカードの支払いが遅れた場合の対処法

クレジットカードの支払いが遅れたら、すぐに支払うのがもっとも効果的な対処法です。クレジットカード会社が定める手順、または直接問い合わせをして指示された方法にて対応してみてください。

また、支払日前にクレジットカードの利用料金の支払いが難しいと気付いたら、返済の意思があること、いつまでに支払えるかの2点をクレジットカード会社に連絡してください。遅延損害金は発生しますが、約束した日までは督促の電話などがかかってくることはありません。

クレジットカードの支払いが遅れないように口座管理を徹底しよう

支払いの手間を省いたり、利用金額分に対するポイントを貯められたりするなど、クレジットカードで公共料金を支払うメリットは複数あります。

しかし、クレジットカードの支払日に残高不足などで支払いができなければ、クレジットカードだけでなく公共料金も延滞扱いとなるため注意が必要です。クレジットカードの利用料金の支払いが遅れないようにするには、口座管理を日頃から徹底することを心掛けてみてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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