世界女王シフィオンテクがアルペンスキー界のレジェンド、ボン氏との関係を明かす!「大きなインスピレーションを得ている」<SMASH>

現在開催中の女子テニスツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月5日/スペイン・マドリード/クレーコート/WTA1000)に第1シードで出場しているイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、現地27日に行なわれたシングルス3回戦勝利後のインタビューに回答。その中で今大会の観戦に訪れているアルペンスキー界のレジェンド、リンゼイ・ボン氏(アメリカ/39歳/2019年引退)からインスピレーションを受けていると語った。

海外メディア『UBITENNIS』によると、今大会期間中にシフィオンテクは、2010年のバンクーバー五輪のアルペンスキー滑降での金メダル獲得や、ワールドカップで計4度の総合優勝を飾った実績を持つボン氏と会話をする姿が目撃されている。大のテニスファンとして知られるボン氏は、シフィオンテクが6-1、6-4で快勝したワン・シンユ(中国/同42位)との初戦(2回戦)もスタンドから観戦したという。

続く3回戦でもソラーナ・シルステア(ルーマニア/同30位)に6-1、6-1と圧勝し、2年連続のベスト16進出を決めたシフィオンテクは、試合後のインタビューでボン氏について言及。同氏に対してかねてからリスペクトを抱いているとし、次のように語った。
「私は彼女を尊敬している。私は以前は(SNSで)そこまで多くのアスリートをフォローしていなかったけど、彼女は現役の時からフォローしている数少ない1人なの。彼女の伝記も読んだほどだし、そこから大きなインスピレーションを得たわ。

すでに私たちは何回か会っているけど、今回はいつもより長い時間話しているかも。(アスリートとしての)アドバイスが必要な時に、おそらく彼女は最適な人物だと思う。なぜなら彼女は本当にクールだから」

今回シフィオンテクはボン氏と「メンタルゲーム(自分のメンタリティを競技でどう生かすか)について話し合った」そうで、「彼女は私にいくつかのヒントをくれた」ともコメント。具体的な会話の内容については明かさなかったものの、「彼女の話し方や自信に満ちた態度からも、彼女の力強さを感じることができた。(やはり)彼女から何かを学べるかもしれないと思ったことは確かね」と改めてボン氏の存在の大きさを強調した。

なおシフィオンテクはベスト8入りを懸け、4回戦で地元勢のサラ・ソリベストルモ(スペイン/同55位)と対戦する。ボン氏の“ヒント”を胸に刻みながら、次戦以降も世界女王らしいプレーを期待したい。

文●中村光佑

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