GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】

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●まとめ:月刊自家用車編集部

どのクルマも、トヨタ販売店同士を競い合わせる「同士競合」が極めて効果的

― プリウス【懸念の納期問題は解消傾向、これからは値引きの拡大も期待大】

「燃費だけのクルマではない」と高らかに宣言した現行プリウス。デビュー直後は納期が1年以上待ちになるなど多くのユーザーを困惑させたが、1年経過した今は納期も安定しており、4か月〜前後で納車されるようだ。

価格:275万~460万円車両本体目標値引き額:18万円納期の目安:4~6か月リセール予想:C+

発売から約1年が経過した今でも販売は絶好調。3月の登録台数は1万1320台を記録するなど、1位のノア/ヴォクシーには及ばない(1万4549台)ものの、月2位の数字を残している。

販売好調に加え、このクラスのセダンやハッチバック系にこれといったライバル車が見当たらないこともあって、値引きも絞りがちと考えてしまうが、いざ商談をスタートしてみると、黙って座っても見積書には10万円程度の値引きが記載されていることが多い。

歴代プリウスのアイコンである「モノフィルムシルエット」を継承しながらも、滑らかに流れていくクーペテイストをプラス。全高は1430mmと従来型に対して40mmしか低くなっていないが、流麗なルーフラインを獲得したこともあって、これまでにないローフォルムを楽しむことができる。

もちろん、これが最終回答というわけではなく、ここからが戦いのスタート。商談を進める際のコツとしては、変にライバル車を匂わせるのではなく、他のトヨタ販売店でも見積もりをもらうことを告げて、支払総額で一番安いところを探していると告げるのがベストな進め方だ。

中央にディスプレイオーディオを配置する、最近のトヨタ車に共通するレイアウトだが、ステアリング奥のメインメーターもカラーモニターとするなど、新機軸の試みが注がれている。通常時で荷室スペースは十分に確保。開口部も広く、シート格納時の床面もフラットになるなど、実用性に優れる美点も健在だ。

販売店サイドにしても、買う気満タンのホット客を逃したくないだけに、値引きの上乗せはスムーズ。現在の合格ラインは、付属品との合計を含めて20万円が一つの目安。最低でも資本系列が異なるトヨタ販売店を3店舗ほどは巡りたい。

このトヨタ販売店を競わせる「同士競合」は、他のメーカーでも効果的だが、販売チャンネルが多い(多かった)トヨタは特に効果的だ。

納期もデビュー直後の1年待ち以上は解消されており、PHEV車は4か月〜、HEV車も5か月〜が目安だ。

クーペルックが強まったことで、後席を中心とした居住性への影響が懸念されるが、後席居住性で重視されるヘッドルームまわりのゆとりは、低まった座面高のおかげもあって大柄な男性でも不足はない。ドライバーをその気にさせるコクピットデザインなど、現行プリウスは走りの良さも大きな魅力としている。

― ハリアー【完成度の高いクルマを、おトクな予算でゲットできる、いまトヨタで一番美味しいモデルはこれ!】

PHEV車の価格は620万円と相当高価だが、ガソリン車なら312万円〜、HEV車なら411万9000円〜と、実は価格目線でも魅力十分。

価格312万~620万円車両本体目標値引き額:35万円納期の目安:3~6か月リセール予想:A

現行型の登場は2020年6月、最新改良は2022年9月に実施されている。新車の販売サイクルとしては、最もいい時期にきており、熟成した完成度の高いクルマを狙えるユーザーサイドはもちろん、しっかりと売り切っていきたい購入店サイドの思惑もあって、ハリアーは良い条件を引き出しやすい一台だ。

プラットフォームやパワートレーンなどにトヨタ最新のTNGA技術を注入。大まかなメカニズムはRAV4と共通だが、ロングノーズボディや上質感を強化した内装意匠など、RAV4とは明確に異なるキャラが与えられている。

実際、黙って座っても見積もり書の値引きは20万円は出してくる。当然、ここはあくまでもスタートラインで、この先はユーザー次第で金額や条件は大きく変わってくる。最新改良からかなり時間が経過していることもあって、値引きは拡大傾向だったが、ここにきて値引きが緩んできており、編集部に寄せられる購入者からの報告例には、30万円の大台を軽く超えているケースも。GW明けのスタートならば、付属品も含めた値引きで35万円以上は狙っていきたい。

先代は保守的高級感とスポーティを融合させたようなインパネデザインだったが、現行型はあざとい演出を抑えた、程よい上品さを漂わせる雰囲気で纏められている。荷室は客室の延長とした設えで車格相応の広さは確保され、実用性の高さも健在だ。

最終的に、ハリアーにハリアーを噛み合わせるトヨタ同士の競合に持ち込むのは“鉄板”だが、その前の他社のライバルとして効果的なのは、エクストレイルやCX-5、アウトランダーなどのミドルSUVたち。
少し前は納期の遅れがハリアーの泣き所になっていたが、最近は納期問題が解消されつつあり、PHEV車は6か月〜だが、ガソリン車とHEV車は3か月〜が目安になっている。

シート周りもシックな大人っぽい造り。後席の広さも十分だ。グレードによって加飾レベルを大きく変えていることもハリアーの特徴で、最上級のZレザーパッケージ車には、贅沢な本革シートが奢られる。

― カローラクロス【最新改良で登場した2Lガソリン車で、選び方が変わる可能性大】

ヤリスクロスの人気の影に隠れた格好だが、クルマそのものの実力はこちらの方が上。泣きどころだったガソリン車も設計年次の新しいパワートレーンに変更したことで、価格と性能のバランスの良さはヤリスクロスのガソリン車以上といってもいい。安くて安心できる実用ワゴンを求めているユーザーならば、カローラクロスのガソリン車は絶対に後悔させない選択になる。

価格:218万4000~345万9000円
車両本体目標値引き額:20万円
納期の目安:4~8か月
リセール予想:B

昨年秋(2023年11月)に実施された最新改良で、ガソリン車が2Lモデルにスペックアップ。以前はHEV車が明らかに優れており、ガソリン車はオススメしにくかったのだが、改良後はガソリン車の動力性能が大きく向上したことで状況が一変。ガソリン車とHEV車の価格差はおおよそ35万円ほどだが、動力性能はともかく、買いやすさを軸にするコスパ視点では、ガソリン車とHEV車は同レベルと考えてもいいだろう。

ガソリン車は従来の1.8Lエンジンから、低燃費&高出力を実現する2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更。上級モデルのRAV4のガソリン車に近いパワートレーン性能を手に入れている。なおHEV車も全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムを採用したことで、改良前モデルよりドライバビリティや燃費性能が向上している。

とはいえ、このあたりの変化はまだまだ一般的には知られていない模様で、3月のカローラクロス登録台数8510台(登録車全体で8位←これも大躍進な成績)のうち、HEV車は7200台、ガソリン車は1310台。最新の納車目安もガソリン車は4か月〜、HEV車は7~8か月と、かなり差がある状態だ。

モデル全体として好調が続いているため、値引きは渋めで、付属品を含めた値引きでも22万円前後なら合格点。ただ、今後はじわじわと値引きが拡大(改良前モデルは27万円前後が目安)していくことが予想できる。

最上級の「Z」グレードは、メーターパネルがフル液晶化され視認性が向上した12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用。全グレード標準のトヨタセーフティセンスの機能向上も図られ、より安全で頼りになるモデルに進化している。

― アクア【一部改良したばかりだが、値引き傾向に変化なし。早く欲しいユーザーは早期納車を目指すべし】

ヤリスのハイブリッド仕様との大きな違いは、後席キャビンスペースの余裕ぶり。ヤリスは前席優先の設計で、後席に手狭感を感じてしまうが、アクアの後席は大人2名でも十分な余裕があり、ロングドライブも難なくこなしてくれる。実用コンパクトとしては、ヤリス以上の汎用性の高さを持っている。

価格:214万6000~283万7000円
車両本体目標値引き額:17万円
納期の目安:3~5か月
リセール予想:C+

今年4月に一部改良を実施したことで、販売店としては値引きに引き締めを狙いたいところだが、実際にはその効果は限定的で、改良前モデルと“値引き”の感覚は同じと考えていい。付属品込みの値引きなら20万円オーバーは狙いたい。

内外装に専用加飾を加えた特別仕様車「Z “Raffine”」は、2024年8月以降に発売されるモデルだが、プレミアムキャラで勝負する事実上の最上級グレード。価格も266万7000円に設定されるなど、魅力的な一台になりそうだ。

競合ライバルは、コンパクトハッチの宿命のライバルとなるノートとフィットHV。ただ最近のトヨタは他社のライバルと競わせるよりも、トヨタ同士の販売店を競わせる方が効果が高く(逆の場合、ノートが本命ならアクアとの競合は明らかに効果的)、セールスマンの本気さも明らかに違う。

いまのところ改良直後ということもあって、生産枠に余裕があるため納期も3か月~が目安になるが、今後受注が積まれていくと、納期はどんどん遅くなっていく可能性が高い。早めの納車が希望なら、GW明けにディーラーを訪れて、5月中には契約したい。

特別仕様車「Z “Raffine”」のキャビンも、こだわりのカラーでコーディネート。

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