46歳で「1億円」を貯めた節約インフルエンサー<食費0円生活>の全貌を明かす

(※写真はイメージです/PIXTA)

46歳にして「資産1億円」を築き、現在はXフォロワー6.5万人以上(2024年4月17日現在)を誇るインフルエンサーの絶対仕事辞めるマン氏は、節約生活中、実質食費が0円だったことを明かしています。食費0円生活を支えた金券の活用法を著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』(ダイヤモンド社)から教えてくれました。

世の中にはさまざまな金券がある

私は夕食の自炊風景をXなどでよく紹介しているのですが、昼食は外食が多いです。昼食は主に株主優待券を使うと同時に、その他の金券、クオカードやジェフグルメカードなどの貴重な出口ともなっています。

貴重な出口、というのは変な表現ですが、ケチな独身生活者がまじめにポイ活や優待活などをしていると、金券類は積みあがる一方。つまり使い道がないのですよ! かといって無駄遣いするわけにもいかず、こうやってなるべく日々の必要支出に当てはめて使っていくわけですね。

金券、と一言で言ってもこの世の中にはさまざまな金券があります。

・QUOカード ・ジェフグルメカード ・クレジットカード系ギフト券 ・おこめ券 ・Amazon ギフト券 などなど…

当然ながらそれぞれ用途は異なり、額面が同じ1,000円だったとしてもその価値は完全に同じではありません。こういう細かいところにやたらこだわるのが、FIRE修行者のサガであります。

もらってうれしい!金券ランキング

1位:おこめ券 2位:ジェフグルメカード 3位:クレジットカード系ギフト券 4位:Amazon ギフト券 5位:QUOカード

このリストに株主優待券を入れるとすれば、会社次第ですが4位と5位の間、もしくは5位以下となりそうです。Amazon ギフトを超えられる株主優待券は、ごく一部の例外を除いてほとんどないでしょう。

では何を根拠にこのようなランキングになったのか? それは「現金化の簡単さ」と「用途の広さ」です。

日本で最強の金券は、言わずもがな日本銀行券です。つまりお金ですね。1,000円札にまさる1,000円の金券など存在しません。すなわち、できることなら金券類は等価でお金に換えたいわけです。その方が便利ですし、どこでも使えます。

その理由から、1位はおこめ券にしました。

「えー! なんでやねん! おこめ券ってお米しか買えないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それは先入観です。

おこめ券は、1枚440円として現金のように使用することも可能!

おこめ券(全米販発行)またはおこめギフト券(全農発行)の価値は、1枚につきお米1kgとされてはいるのですが、実は1枚440円として貨幣のように使うこともできるのです! しかもお釣りまで出ます(これが重要)。

読者さんの中には、知らずにまじめにお米を買っていた人もいるのではないでしょうか。もちろん、どこでも使えるわけではありませんが、一部のスーパー・コンビニ、ドンキホーテ、ドラッグストアなど、食料を扱っている店舗であれば使えることが多いです。

お店によって取り扱いは異なり、「米を含む食品でなければダメ」や「何にでも使えるけどお釣りは出さない」など、独自のルールを定めている場合もあります。ただ、店員さんの理解不足で、アドリブでルールを回答していることもあります。「釣りは出ない」などと不利な条件を言われたら、必ず複数人に確認しましょう。

もちろん狙うのは、「何にでも使えて、お釣りの出る店舗」。1,010円の代金を株主優待やクレジットカード系ギフト券で1,000円分支払い、残りの10円をおこめ券で支払えば、430円のおつりが手に入って首尾よく現金化できますね。おこめ券に限らず、金券類は置いていても運用にすら回せませんので、早めに現金化してしまいましょう。

同様に、2位はジェフグルメカード(以下、ジェフ)です。これもお釣りが出ます。ただし用途は、利用可能なレストランでの飲食のみ、とかなり限定されています。額面は500円なので、おこめ券と同様にお釣りの最大化を狙って食事します。

最も効率がいい外食費は501円、1,001円、1,501円……などになります。つまり(500n+1)円で提供される定食等になります。端数の1円へ500円のジェフを1枚行使し、499円のおつりを貰おう、という魂胆ですね。

金券活用のレベルが上がってくると、外食は「おいしさ」「ヘルシーさ」より、いかに501円に近くおつりが多いか、という判断基準でご飯を食べるようになります。490円のうまくてヘルシーな定食(ただし現金払いのみ)より、510円でそこそこの味のする、ジェフが使えるチェーン店の方に足が向きます! 500円を優待で、10円をジェフで……と支払えたら、勝利感がすごいです。

冷静に考えれば10円20円のことですが、優待券・金券の出口を徹底的な合理性のもとで突き詰めると、この境地に行きつく人が多いんですね。味などどうでもいい、10円の取りこぼしも許せない、とにかくお釣りがたくさんほしい! と。

人は食べるために生きるのではなく生きるために食べるのならば、我われは食べるために食券を使うのではなく食券を使うために食べるのです。ほとんどレクリエーション化しており、パズル感覚で無意識にやっていますが。価格改定が頻繁に起こるので、そのたびに500n+1円を目指してメニューを凝視しすることになります。

もらってうれしい!金券ランキング 3位以下の理由を解説

3位はクレジットカード系ギフト券。これはJCBギフトカード、VISAギフトカードなどのことです。ジェフと比較して一長一短があり、2位と迷いました。

これらは、1,000円券の流通が多いです。ドンキホーテやスーパーをはじめ、デパートなど、さまざまなショップで使えるのがよいところ。ただし、これはお釣りが出ません! よって1,000円以上の買い物に混ぜ込んで使うしかないのです。これが意外と不便。ドケチをまじめにやっていると1,000円以上の買い物をする機会があまりないですし。

一方で信販系ギフトカードは、妙に買取価格が高いのですね。チケットショップで97.8%~98.0%くらいの非常に安定した相場で買ってくれることがあります。

ここまで高く売れるのであれば、そうしたほうがよいのではないか、とも思えてきますね。だって、たとえ980円で売ったとしても、そのお金を原資にして総還元率2.0%以上のQRコード決済にチャージして払った方が得じゃないですか。

合理化もここまでくると数円の話になりますが、徹底的に考えるというのはこういうことです。私はあまり金券屋に売ることはしませんが、理論上は売ったほうが得でしょう。その場合は、おこめ券を凌駕して1位になるかもしれません。

なお、金券屋では1万円未満なら、匿名で売ることができます。個人情報などを気にする人は10枚ずつ売るとよいでしょう。

4位のAmazonギフト券は説明不要、皆さんご存じのまあまあ便利な電子券であります。最近のAmazonの商品価格は、他と比べて妙に高いですが、品ぞろえの関係でどうしてもAmazonでしか手に入らないものもありますからね。おおむね現金に近い感じなので貰ったらストックしておきましょう。

5位はQUOカード。株主優待やらなんやらでやたらと貯まるこのカード。しかし正直言うと額面が1,000円でも価値は1,000円よりずっと低いです……。

QUOカードの価値が、額面額よりもずっと低いワケ

その理由は、使える店舗の少なさ。残高方式なのでおつりという概念もありません。全国のコンビニで使えるのはよいものの、コンビニは物価が高すぎます。お金持ちになりたければ、コンビニに行ってはいけません。

コンビニ以外の使い道はかなり限られ、ごく一部のファミレスやガソリンスタンドで使えますが、こちらも割高な店舗ばかり……。かろうじて使えそうなのは、マツキヨや書店ですね。しかしマツキヨは別項で述べた「ウエル活」と商品が丸被りするため、私はなかなか行く機会がありません。

「どうせもらい物なんだから、割高のコンビニでも普通に使えばいいだろ!」というご意見もあろうかと思いますが、調達コストほぼ0のカードであっても、割高な商品を買うのはイヤです。病的な節約感覚と言われようとも、イヤなものはイヤ! とはいえカードが積みあがると、それはそれで気になってくるので、しぶしぶコンビニの割高おむすびを食べて枚数を減らしているのが現状です……。

なお最近はQUOカードペイというものもできましたが、物理カードと連動できないのが痛いです。実質使い道はありません。

まとめ

・金券は「換金」を第一に考える ・プレゼントするならクオカードよりおこめ券にしよう

絶対仕事辞めるマン

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