【大相撲】大の里が高安からの〝愛のムチ〟に感謝「愛のあるぶつかり稽古をしてくれた」

春巡業のぶつかり稽古で高安は大の里に胸を出した

大相撲の春巡業最終日が28日、埼玉・深谷市総合体育館で行われ、幕内大の里(23=二所ノ関)が、元大関の幕内高安(34=田子ノ浦)からの〝愛のムチ〟に感謝した。

大の里は初のフル帯同となった春巡業期間中に、昨年9月に同部屋内で未成年力士と飲酒していたことが発覚。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と厳重注意を受けた。

巡業終盤には、二所ノ関親方の弟弟子だった高安にぶつかり稽古を志願。約8分間砂まみれになりながら、ぶつかることもあった。大の里は「自分自身いろいろあったし、世間の皆様にご迷惑をかけた。自分自身どうしたらいいかわからない状況で、高安関が愛のあるぶつかり稽古をしてくれた。親方の弟子でもあって、かわいがってもらっているし、本当に感謝しかない」と、しみじみ語った。

高安は大の里について「(相撲について)聞かれることも多い。もっと強くなると思うし、前向きなところがいい」と評価する。

この日は、朝稽古で相撲を取らず。大の里は「疲労があったので。(春巡業は)いい経験だったし、この経験を無駄にせずに5月場所に向けてやっていきたい」と手応えを口にした。

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