名物「横浜スカーフ」をPR 開港期からの歴史…最近は「防災用にも一枚バッグに」

スカーフエコバッグ作りにいそしむ来場者ら=象の鼻テラス

 横浜を象徴する地場産品「横浜スカーフ」をPRするイベント「ZOU─SUN─MARCHE 横浜スカーフ」が28日、横浜市中区の象の鼻テラスで開催された。色鮮やかなスカーフを展示した会場では、横浜スカーフの歴史を紹介するシンポジウムやシルク生地の染色などの体験イベントが行われた。

 5月6日まで開催される横浜スカーフの振興事業「横浜ファッションウィーク」の一環で、実行委員会の主催。

 横浜スカーフは、1859年の横浜開港以降、生糸の輸出が盛んになるのと同時に絹のハンカチとして誕生したのが始まり。戦後は欧米など幅広い地域に輸出されたが、安価な中国製品などに押されて、生産量が減少していった。

 実行委員長の松村俊幸さんは「最近は防災用としてバッグにスカーフを1枚入れておくと、防寒や三角巾代わりに使えると勧めています」と視点を変えたスカーフの利用を訴えた。

 来場者は、好きな色柄のスカーフを選んで手縫いで仕上げるエコバッグ作りや、無地のシルクスカーフ生地を使った染色などの体験イベントを楽しんだ。第12代横浜スカーフ親善大使のお披露目式も行われた。

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