【天皇賞・春】菱田「父親の前で勝てて良かった」」テーオーロイヤルがG1初制覇

4月28日、京都競馬場で行われた伝統の一戦、天皇賞・春(G1・芝3200m)は、菱田裕二騎乗のテーオーロイヤルが人馬共に嬉しいG1初制覇を飾った。2番人気に支持された戸崎圭太騎乗のドゥレッツァは勝負どころ早々に手応えがなくなり15着大敗となった。

天皇賞・春、勝利ジョッキーコメント
1着 テーオーロイヤル
菱田裕二騎手
「嬉しいを通り越してよくわからない感じになってます。父親が見に来てくれてるんで、目の前で勝てて良かったです。少し外を回る形、若干壁が前にない形にはなって走ってたんですけど、とてもリズムが良かったですし、下りの手応えもとても良かったので、気持ちよく4コーナーを回ってくることができました。(抜け出す時)馬はとても余裕がありました。僕はそんなに余裕なかったです(笑)ほんとに手応え衰えず走り切ってくれました。約1年のブランクを挟んで、ほんとにここまで連れてきてもらって、感謝しかないです。先生含め陣営の方が1着の枠場のところで待ってくれてるっていうのは自分の中でものすごくイメージしてましたし、そういう気持ちで臨みましたけど、現実的にそうなって戻ってきて、ほんとに嬉しかったです。ほんとに終わってみて、(天皇賞・春と)縁を感じるというか、良かったなと思います。20年前のこの日に競馬場に来て、自分の騎手になりたいって夢を持ったので、その時の自分にありがとうっていう風に言いたいです。みなさん応援ありがとうございました。それが僕とロイヤルの背中を押してくれました。ありがとうございました。またこれからロイヤルは活躍してくれると思いますし、僕も負けないように技術を磨いていきたいと思います。また応援よろしくお願いします」

レース結果、詳細は下記のとおり。

4月28日、京都11Rで行われた第169回天皇賞・春(4歳上オープン・G1・芝3200m・1着賞金=2億2000万円)は、菱田裕二騎乗の1番人気、テーオーロイヤル(牡6・栗東・岡田稲男)が快勝。人馬ともに嬉しいG1初制覇を飾った。勝ちタイムは3分14秒2(良)。

2着に5番人気のブローザホーン(牡5・栗東・吉岡辰弥)、3着に6番人気のディープボンド(牡7・栗東・大久保龍志)が入った。

一昨年3着の雪辱を晴らす

菱田裕二とテーオーロイヤルのコンビが、一昨年3着の雪辱を晴らして人馬ともに嬉しいG1初制覇を飾った。レースでは道中折り合いよく好位4番手で人馬一体の走りを披露。人気のドゥレッツァを見ながら絶好のポジションで虎視眈々と運んだ。勝負どころでも手応えは絶好。落ち着いた運びで直線入口から先頭に立つと、そのまま後続をあっという間に突き放していき、栄光のゴールへ飛び込んだ。殊勲の菱田裕二騎手は「今まで生きてきて1番嬉しいです。皆さんに感謝の気持ちで一杯です」と初G1勝ちの喜びを伝えた。

天皇賞・春を勝ったテーオーロイヤルは、父リオンディーズ、母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェという血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬で、馬主は小笹公也氏。通算成績は18戦8勝。重賞は2022年ダイヤモンドステークス(G3)、24年ダイヤモンドステークス(G3)、阪神大賞典(G2)に次いで4勝目。鞍上の菱田裕二騎手、管理する岡田稲男調教師は共に同レース初勝利。

【全着順】
1着 テーオーロイヤル 菱田裕二
2着 ブローザホーン 菅原明良
3着 ディープボンド 幸英明
4着 スマートファントム 岩田望来
5着 ワープスピード 三浦皇成
6着 サヴォーナ 池添謙一
7着 タスティエーラ J.モレイラ
8着 メイショウブレゲ 酒井学
9着 ゴールドプリンセス 田口貫太
10着 プリュムドール 和田竜二
11着 スカーフェイス 松若風馬
12着 サリエラ 武豊
13着 マテンロウレオ 横山典弘
14着 チャックネイト 鮫島克駿
15着 ドゥレッツァ 戸崎圭太
16着 シルヴァーソニック M.デムーロ
競走中止 ハピ 浜中俊
出走取消 ヒンドゥタイムズ 団野大成

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